VMDのミソは“誘導”にあり!

こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

みなさんお気づきでしたか?

VMDのミソ(肝心な点や重要な部分)って『誘導』にあるんですよ。

逆に言えば『誘導』につながらなかったVMDの施策は、成功とは言えません。

どういうことか?わかりやすく説明しますね。

 

狭義の“VMD”というものはVP、PP、IPで構成されていると言われています。

VP=ヴィジュアル・プレゼンテーション(ショーウインドウや入口のステージ。メインのディスプレイのこと)

PP=ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション(各コーナーにおけるディスプレイのこと)

IP=アイテムプレゼンテーション(各コーナー・売り場。お客様が実際に商品を手に取れる場所での商品展開手法のこと)

そしてVPの一つ手前でお客様が目にするのがお店の外、ファサードですね。

ファサード=お店の顔、外観

ではそれぞれの部分でどんな役割を担っているのでしょうか?

 

ファサード

そのお店の外部の通路に面した部分

特に、入店客数に影響を与えるスペースでもある

ここで重要なのは、コンセプトとインパクトです。

つまり、ファサードで惹きつける

インパクトのあるファサードで惹きつける

VP

そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること

またはそのスペースのこと

ここで重要なのは、見せる商品のセレクトと季節感(旬)の表現と興味を引く見せ方です。

つまり、VPで店内へ誘導する

コンセプトを感じさせる表現で入店を誘う

PP

陳列されている商品群をピックアップして使い方(アパレルでいうと着こなしや着回し)を表現すること

またはそのスペースのこと

ここで重要なのは、PPから売り場への導線が取れていることとと商品が連動していることです。

つまり、PPでIPへ誘導する。

PP(最上段の逆立ちディスプレイ)のダメージジーンズをみて近づくと、その下段に同じジーンズの売り場(IP)がある

IP

そのお店で商品がお客様が手にとれるように陳列されている状態

またはそのスペースのこと 

ここで重要なのは、MD(商品政策)やブランドの世界観が伝わり、思わず手に取りたくなる配列や表現になっていることです。

つまり、IPで一点の商品へと誘導する。

ハンガーにかかっているだけなのに、コーディネートが思い浮かぶように工夫された配列

伝わりましたでしょうか?

  • ファサードで惹きつける
  • VPで店内へ誘導する
  • PPでIPへ誘導する
  • IPで一点の商品へと誘導する

VMDを構成する大切な要素

ファサード、VP、PP、IPいずれも“誘導”することが大きな役割なんですね。

 

『たまたま店の外を通りがかった人が、いつの間にか一点の商品を手にしていた・・・』

そこまでのストリーを描くことがVMDの施策と言えるのかもしれません。

“誘導”を意識してやってみてくださいね!

それではまたお会いしましょう。

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