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百貨店関係者の皆さんへ|ディスプレイの演出を自粛したらあきまへん!

こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

街を歩いてみました。

緊急事態宣言が出された街。

酒を提供する飲食店以外の商業施設に対する要望は緩和された模様。

 

街を往く人たちは一応にマスクを装着し、入店の際は進んで消毒スプレーを手に揉み込み、体温計測器の前に立つ。

こんな従順な姿がスタンダードに思えるようになってきました。

 

店舗は開いているものの、お買い物はソーシャル・ディスタンスやエチケットに気を使いながら。

遠出は自粛。

多人数での会食も自粛。

飲酒も自粛。もっとも自宅以外で飲酒できる場所もほとんど無い。

何ごとも無いかの様に街を歩いているものの、その内にはやり場のないフラストレーションを抱えていたり、不安が大きくなったり、希望が持てなくなったりしている人が多いことでしょう。

一見通常とは変わらなく見える店舗の営業体制。

しかし実際は様子が違うところも有りました。

それは百貨店のショーウインドウ。

立体的なディスプレイは省略。

ショーウインドウを塞ぐように貼られたカッティングシートにつらつらと書かれているのは、地球環境に関するメッセージ。

内容は正しい。大切な言葉たちです。

でもね、でもね、これらを丁寧に全部読む人がいますか???

 

百貨店のショーウインドウに期待しているものはそんなもんじゃない。

ひと目見て

『あっ、これ素敵!』

『こんなの着てみたい!』

『こんな暮らし、楽しいだろうなぁ・・・』

そう感じられるディスプレイなのです。

“今”という現実を一時忘れさせてくれる、イマジネーションを膨らませてくれるようなディスプレイ。

カッティングシートを貼っているだけでは、単に手を抜いていると思われても仕方ない。

 

「せっかくディスプレイしても緊急事態宣言や営業時間に関する要望がいつどうなるかわからない」そんな状況は理解できます。

でも今、街を往く人たちは不安を抱えているんです。

そんな人達に夢や希望を感じさせるのが百貨店の使命なんじゃないかなぁ?

ショーウインドウはそれを演出することができる貴重な場所、のはずなのに・・・

 

間違っていますか?

・・・・・

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