詩:『入りやすい店 入りたくなる店』
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
詩人の谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。
92歳。
天寿をまっとうされたことでしょう。
僕も昔から谷川さんの詩が大好きでした。
VMDの専門家として、以前一編の詩を書きました。
ここにご紹介しますね。
『入りやすい店、明るいお店。
入りたくなる店、暗くてムードのあるお店。
入りやすい店、床に段差のないお店。
入りたくなる店、階段を上がった向こうに何かがありそうなお店。
入りやすい店、入り口が開けっ放しのお店。
入りたくなる店、感じの良いドアマンが入り口を開けてくれるお店。
入りやすい店、どんな商品がおいてあるのか?一目瞭然のお店。
入りたくなる店、何かを見つけられそうで宝探しをしたくなるお店。
入りやすい店、入り口にスタッフが溜まっていないお店。
入りたくなる店、とってもイケテルスタッフがフレンドリーに出迎えてくれるお店。
入りやすい店、商品が触りやすくたくさん陳列されているお店。
入りたくなる店、商品が一点一点丁寧にディスプレイされているお店。
入りやすい店、わかり易い看板が掲げてあるお店。
入りたくなる店、看板のないお店。
入りやすい店、入り口と出口がわかり易いお店。
入りたくなる店、そもそも入り口がわからないお店。
入りやすい店、天井が高く開放的なお店
入りたくなる店、天井が低くて間仕切られたお店
入りやすい店、ゆったりとした通路幅のお店
入りたくなる店、すれ違えないほど狭い通路のお店
入りやすい店、しっかり硬くて歩きやすい床のお店
入りたくなる店、歩きにくいぐらいフワフワな床のお店
入りやすい店、駅から直ぐ近くのお店
入りたくなる店、何処にあるのかわからない路地裏の店。
入りやすい店、目当てのものがすぐ見つかるお店
入りたくなる店、サプライズな発見ができるお店
入りやすい店、商品がカテゴリーで区分けされているお店
入りたくなる店、ひとつのテーマで色んなカテゴリーの商品が集められているお店
入りやすい店、コンビニエンスに買い物ができるお店
入りたくなる店、商品はもとより購買体験にも価値があるお店
入りやすい店、連れが居ても気兼ねなく入れるお店
入りたくなる店、連れが居たら入るのを躊躇してしまうお店
「入りやすいお店」=“物理的抵抗感”と“心理的抵抗感”が無い=面白みも無い・・・
「入りたくなるお店」=“期待感”や“探究心”をあおる=何があるかわからない、どうなっているかわからない不安感がある・・・
両方を同じように両立させるってことは出来ない』
大切なのは、お店のシナリオなんです。
「誰かのため、世の中のために、そのお店が何を提供できるのか?」
と、いうこと。
いつも書いているブログの内容を“詩”にしてみました。
いかがでしたか?
伝わりやすかった、ですか?
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