リアル店舗はもはやモノを売る場所ではない。 情報を発信する場所なのだ。

こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
毎年審査員長を務めさせていただいている日本最大規模のショッピングモールのVPコンテスト。
全国にあるモールに入っている、全テナントが対象のコンテストです。
参加は自由なのですが、今年も8000を超える店舗が応募くださいました。
多面的な審査を経てVP部門・POP部門と部門別に、大賞、優秀賞、敢闘賞と約40作品ほどが受賞されます。
数が多いだけに審査も大変なのですが、その分やりがいも大きい。
そして気づき・発見もたくさんあるんですよ。
審査を行ないながら感じたことがあります。
それはお客様の購買行動が大きく変化しているのに、店舗サイドはそれに対応できているのだろうか?という点。
今日はその部分を書いてみますね。
購買行動の変化
コロナ禍を経験したことで、お客様の購買行動は大きく変化して来ています。
その内面的な部分としては、リアル店舗とEC、それぞれ期待することがだいぶ見えて来たなぁということです。
以前はお買い物することが前提でモールを訪れて下さっていた。
今は、まるで散歩に行く様な感覚でモールを訪れるお客様が増えて来ている、そう思うんです。
あらかじめ買うものが決まっているお客様はECで買い物をします。
ECの方が選択肢が広くて価格の比較も容易ですからね〜
ではなぜわざわざリアル店舗に足を運んでくださるのか?
これは
『こんな商品があったよ!』
『こんなお店があったんだ!』
という発見や気づき、さらにはちょっとした非日常を味わえるから。
それがリアル店舗の醍醐味だからなんですね。
モールの中を歩く中で自分が知らなかった情報を得たり、経験していなかったことを体験する。そういった情報を仕入れる場所になって来ているというこなんですね。
だからお店は物を売る場所というよりも、情報を発信する場所と考えた方が良いのです。
情報を仕入れに来ているお客さんに、いかに新鮮な情報を与えて、いかに気づいてもらうか?
これを考えて店頭表現を企画していく。
そしてそれができていると、お客さんはわざわざリアル店舗に足を運んでくださる。
それができていないと、わざわざ来てはくれなくなる。
もうすでにこういった時代になっていると。
そういう思いをさらに強く感じました。
アイディアも商品
リアル店舗に携わる皆さん
どんな情報を発信していますか?
どんな体験を企画していますか?
品揃えするのはモノだけではありません!
魅せる(空間)アイディア、伝える(情報)アイディアも大切な商品。
店頭にアイディアを広げましょうね!
お知らせ
【“日常の中の非日常”それがリアル店舗の魅力】
『リアル店舗にかかわる皆さんへ向けて、
お客様の“期待値”を超える“店舗体験”を提供するためのお店づくりを学んでいただける講座。
この講座で学ぶことで各店舗内のスペースでお客さんにどのような体験をしてもらうのか?という、店舗体験の企画につながります』
全9セクション、17レクチャーに細分化
いつでも何度でも好きな部分だけでも見れるようになっています。
Udemyという、学びのプラットフォームです。
有料ですが、今なら4レクチャー無料で見れますよ。
興味のある方はチェックしてみてくださいね!↓

ビヨンド・コロナのリアル店舗づくり
ユニクロで買う場合とシャネルで買う場合、同じ“服”というものを買う行為でも“気分(感性)”が違います。“品質の良し悪し”“価格の高い安い”ではなく、お客様の“期待値”が違うのです。“期待値”を超える“店舗体験”は大きな満足感を与えます。
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