星のマークの羊を探して。羊男ふたたび・・・|村上春樹をめぐる旅

前回までのお話、村上春樹をめぐる旅、その第四弾です。
ファームイントントでの朝は、朝食から。
今朝のポテトも最高でした!
見つけられるのか?背中に星のマークに付いた羊を・・・
朝食後は早速松山牧場へ。
いよいよ羊との対面です。
通常人間が近づくと一目散に逃げ出すそうです。
でもここの羊はそうでもない。
手を差し出すと、ペロペロ舐めてくれます。
とっても可愛い!
松山牧場では3種の羊の雑種が飼われているそうです。
大半がそれらの雑種。
真っ白のものが多いですが、黒い羊や斑点のある羊もいます。
「羊をめぐる冒険」という小説では、背中に星のマークの有る羊がキーとなって登場します。
その羊を探すのも、今回の旅の目的でもあります。
何百頭もいる羊たち。
その中から背中に星のマークを探してみました。
う~ん、コレはちがうな?コレはどうかな?さてコレは???
微妙ですが、首の後に丸い印の入った羊は発見できましたね・・・
羊男との遭遇、ふたたび・・・
目的も果たしたので、ファームイントントに戻ってチェックアウト。
二日間お世話になりました。
楽しく興味深いお話を聞かせていただいて感謝です。
やがて、荷物をもってファームイントントのドアを出ようとしたその瞬間です。
ドアの右手の壁に羊男が佇んでいることに気づきました。
一見、羊男には見えないかもしれません。
「なんだ。ただ椅子にムートンの敷物を掛けただけじゃないか?」
そう思われるかもしれません。
でもその姿をみてボクは直感的に感じ取りました。
「あれは羊男なんだ」って。
そして話しかけてみることにしました。
「君は羊男なんだろう?」
「そうだよ。やっと気付いてくれたね」
「ずっとそこにいたのかい?」
「違うよ。あの山の向こうの小屋に、おいらは住んでるのさ。そこからあんたがやってくるのを見ていたんだよ」
「どうして声を掛けてくれなかったんだい?」
「あんたが気づかなかっただけさ。おいらはここでずっとあんたを見ていたよ」
「・・・ドーナッツは食べるかい?」
「えっ。いや、今はいいよ。でも小屋に持って帰っても良いかな?今は食べれないんだ。ちょっとした事情があってね」
「最後に一つだけ質問していいかい?」
「あぁ」
「あんたはもう・・・・・」
という記事で登場した羊男。
彼には美深の駅で会うことが出来ます。
壁に貼られた写真の中で。
おそらくテレビの取材用に作られ、撮影されたものなのでしょう。よく出来ていますね。
でもボクの中の羊男のイメージは、ファームイントントの、あのムートンの掛けられた椅子、だったのです・・・・・
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