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ライバルと競い合うのか?手を取り合うのか?

あなたが店を経営していたとします。

すぐ近くに同業のお店が出来はじめました。

その時にどんな行動をとりますか?

ライバル店で仕事をするとは何事だ!

ボクが実際経験したことで、こんなことがありました。

今から20数年前、大手アパレル企業に勤務していた時代のお話しです。

ある九州の地方都市の卸先の専門店さまに会社の仲間とリテールサポート(専門職チームによる販促企画やイヴェントの実施、VMDの実施支援)に伺いました。

お店の態勢を整え、打ち合わせミーティングを終了して、数人のメンバーと次のお店に移動します。

そのうちの一人は、先ほどのお店と同じ商店街にある、別のお店に行きました。

するとそれを見つけた先ほどのお店の社長から抗議が入ったのです。

「さっきまでうちの店で売上を上げるミーティングやディスプレイを一緒にしたばかりなのに、スグにうちのライバル店で仕事をするとは何事だ!けしからん!!」

と言った内容でした。

婦人服という大きなカテゴリーで考えたら、たしかにライバルかもしれません。

しかしライバルと呼ばれたお店は、規模もとても小さく、扱っているテイストも違います。

対して、先ほどのお店は規模も大きく、店舗も増やしつつあるような状況です。

「ふーん、そうなんだ。経営するって小さなライバルでも敵視していないとやっていけない。大変なんだな・・・」

 

おたる寿司屋通り

小樽で有名なものといえば、運河、ガラス細工、石原裕次郎記念館、そしてお寿司を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

おたる寿司屋通りというストリートがあるくらいですからね。

そこの入り口に位置する、おたる政寿司に行ってきました。

政寿司の三代目がボクのマーケティングの勉強仲間なんですよ。

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三代目と一緒に!

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こんな表示が嬉しい、しかもイメージを壊していない。

三代目から伺った話がとても興味深かった。

漁業の不振にあえいでいた昭和62年ごろ、アイディアマンでもある政寿司の二代目はこんなアイディアを出したそうです。

「年に1回魚籃観音さまをお祭りして感謝する会をやろう」

いわゆる“魚供養感謝祭”を発案したそうです。

そして近隣のお寿司屋さんも招いて開催。

その同業者の集った“魚供養感謝祭”は感動的なものとなりました。

それをきっかけに「われわれの手で今後も続けていこうじゃないか」と話がまとまり、その年の10月4日、「おたる寿司屋通り会」を発足するようになったということです。

それから30年ほどたちました。

おたる寿司通りは、お互いのお店をライバルとして敵視することなく、手を取り合ってマーケットを広げていったのです。

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バフンウニとムラサキウニです。はい。

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炙っちゃってくれてますね。トロを・・・

ライバルと競ってお互い苦しむのか?手を取り合ってマーケットを広げるのか?

アパレルのお店では未だに競い合っているお店が多い。

「売上不振の理由は?」

「隣がタイムセールをして集客しているからです」

「ではうちもタイムセールをしよう」

こんなことではどんどんお互いの首を締めているだけ。

 

それよりもその区画、エリア、商業施設全体でファッションの価値を解りやすく伝えるイヴェントを企画したりすることで、マーケットを広げる方向で手を取り合いたいですよね。

そのためにも個店は独自性を見出して、表現や発信を続けることです。

同じようなお店が並んでいてもお客様は嬉しくないですものね!

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  1. 牧信一郎

    やはり今の時代は、互いに手を取り合い、マーケットを認識させ拡大していくことが大切でしょう。その中で如何に自社の個性を生かし生き残り、成長していくかが、真のライバルとしての競争になると思います。安易な価格競争等は自社のみならず、業界をも衰退させるでしょう。その為には的確なマーケティング力、分析力、そして実戦力機動力がもの言う事は明らかだと思います。単なる敵対意識からは何も生まれない時代かと考えています。

    • 藤井 雅範

      そうですね。敵対意識からは何も生まれない。
      目先のことだけでなく、一歩引いて考えてみる。
      その上で各個店が出来ること、やりたいことが発揮できれば良いですね。


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