マネキンが増えてきたのは良い、けれど・・・ -VMDの基本③-

最近商業施設を巡回していて感じることの一つに、マネキンの復活があります。

マネキンというものは基本的に人間の形をしている。

なので、トルソーに着せたりハンガーで掛けて見せたりすることでは表現しきれない事項が、伝えられるのです。

  1. コーディネート
  2. シルエット
  3. 丈バランス
  4. テイスト
  5. ヘアスタイル提案
  6. メイク提案
  7. ストーリー

こういったことが伝えられるのがマネキン。

だから使い方をしっかりと学んでおくことで、その価値は何倍にもなるのです。

ところが商業施設を巡回していて見かける店頭のマネキンは、『もったいないなぁ・・・』という使われ方が多い。

コーディネート

マネキンはトルソーと違って、手も足も顔もついています。

帽子やサングラス、手袋からタイツや靴までコーディネートで表現できる。

スタイリングの感情イメージがより鮮明に伝わり、お買い上げ率やセット率の向上につながるのです。

シルエット

基本的に人間と同じシルエット。

ハンガーディスプレイでは表現できない、着用時のタイト感或いはゆとり感が表現できる。

足もあるのでトルソーでは表現しきれないボトムのボリューム感も伝えることができます。

丈バランス

背の高さも人間同様。(スタイルの良いモデル体型)

なのでトップスやボトムの丈、およびコーディネートしたときのバランスも人間同様表現できます。

テイスト

マネキンなのでメイクは自由にできます。

真っ白は多いですが、茶色でも黒でもピンクでも自由に色をつけられます。

インテリアに合わせて木目調にしたり、石風に仕上げたりも可能。

ポーズも多彩。

真っ直ぐの直立もいれば、大胆に足を開いたポーズもいる。

器械体操風のポーズもあればヨガ風のポーズもある。

ブランディングがしっかりしていれば、ポーズでそれを表現する事さえ可能になってきます。

ヘアスタイル提案

実際にカツラを載せることはもちろん、造形で髪を表現することもできます。

またカツラは載せずにメイクで描くことで髪を表現することもできる。

実際にカツラを載せれば、ヘアカラーやヘアスタイルの表現はもちろん、ヘアアクセサリーもコーディネートできますよね。

メイク提案

アイラインやチークカラーの入れ方など、リアルなメイク一つで着ている洋服のテイストを容易に伝えることもできます。

また、上のテイストの部分でも書いた木目調や石風のメイクでブランディングにもなります。

ストーリー

ショーウインドウやパネルの前など、見せ場でマネキンを構成する場合はシーンを表現できますよね。

バックパネルで大きな写真でシーンを表現したりすることで、そのスタイリングを着て出かける先をイメージさせたり。

マネキンのポーズ構成(男女、向かい合う、寄り添う・・・)を工夫すればストーリーを表現できます。

また、補色のカラーパネルを使用することでよりカラーを鮮明に見せたりすることも可能。

 

マネキンを使っているお店は増えています。

しかし使いこなせていない!もったいないです!!!

使い方を学びたいブランドや店舗の皆さん、ご相談くださいね。⇩

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