ファッションビジネス、SNS上にもVMDは存在します!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます!
「VMD」その定義、解釈を見直してみよう!
VMDという言葉、その定義は色々な解釈がなされています。
実行力のある販売促進ノウハウとしてのVMDを考えるならば、時代とともに変化してきて当然だと思われます。
狭義で捉えるならばVP,IP,PPとなります。
VP:ヴィジュアル・プレゼンテーション
→ そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。
IP:アイテム・プレゼンテーション
→ そのお店で、商品が、お客様が手にとれるように陳列されている状態、またはそのスペースのこと。
PP:ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション
→ IPされている商品群をピックアップして、着こなしや着回し使い方を表現すること、またはそのスペースのこと。
VMD、これからの解釈とは?
従来、VP,IP,PPで構成されるスペースと、その運用によって解釈されてきたVMDですが、今、この要素だけで本当に販売促進に大きく役立つ手段と言えるでしょうか?
もちろん大切な要素であることは間違いありません。
ただ、お客様が、一点の商品を購買するまでにたどる道筋を考えると、それだけでは不十分な気がします。
以下に、その道筋の例を示してみますね。
パターンA
①商業施設→各フロア→各お店→VP→PP→IP→接客→購買
②商業施設→各フロア→各お店→VP→スタッフのヴィジュアル→接客→購買
パターンB
①WEB→ブランドサイト(含むショッピングサイト)→サイト上のヴィジュアル(スタイリング表現)→WEB上で購買
②WEB→ブランドサイト(含むショッピングサイト)→サイト上のヴィジュアル(スタイリング表現)→実店舗で購買
パターンC
①WEB→SNS→関係の深い人(又はフォローしている人)が着用、又はおすすめ→実店舗で購買
②WEB→SNS→関係の深い人(又はフォローしている人)が着用、又はおすすめ→WEBで購買
こんなパターンが考えられます。
パターンAで考えると、VP,IP,PP以外に、スタッフのヴィジュアル(容姿やスタイリング)がVP,PPの役割を果たしています。
パターンBで考えると、WEBサイトでの表現(トップページのヴィジュアル、各カテゴリーのスタイリングやコーディネートの見え方)がVP,PPの役割を果たしています。
パターンCで考えると、関係の深い人(又はフォローしている人)の投稿内容がVP,PPの役割を果たしています。
例えばこういった例があります。
ショップの店長のAさんが普段の自分写った写真を投稿した場合などに、たまたまその時着用した洋服に対する反響が大きかった場合。
ショップスタッフBさんが、たまたま今日入荷した商品からお気に入りを見つけ、コーディネートしたスタイリング写真をアップした場合(毎日売り込みの投稿ばかりだと嫌われるので要注意!)
一般人のCさんが、お買い物に行って、ショップで試着している時の写真をSNSにアップした場合。
もっともっと具体例は考えられますね。
あっそういえば、個人のブログとフェイスブックだけでわずか3日間で400枚の受注を取ったアパレルメーカーの社長もいます!
実際にこういったことがきっかけで購買に至っていることが増えているんです。
「wear」のダウンロード数がリリースからほんの5ヶ月で200万を超えたことなども、まさにSNSの影響度を無視できないことの裏付けではないでしょうか?
実店舗でのVP,IP,PPこれはもちろん大切です。
それはもう標準装備として・・・
そして、VMDの定義、解釈を進化させて捉える、取り組むこと。
それがこれからのファッションビジネスでの販売促進手法になると思います・・・
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