街ゆく人を楽しませる役割
ニューヨークの街を歩くとよく解ることがある。
それは店舗が如何に
街ゆく人の目を楽しまそうとしている
ということ。
残念ながら日本の路面店はそういった意味では足元にも及ばない。
もちろん例外はある。
バーニーズニューヨークや阪急百貨店梅田本店などは、街ゆく人の目を楽しまそうという気概が感じられる。
しかし、そういったお店は少数。
いや、むしろ昔より減ってきているように思う。
売りたい商品を、「これでもか!」くらいに見せている路面店が多い。
『まちづくり』といえば少々大げさに聞こえるかもしれない。
でもそれくらい大きな意味で考える事が、これからのリアル店舗には必要ではないか?そう思う。
一つ一つのお店、企業の経営者が街全体のことを考えて店作りをしているとは、残念ながら考え難い。
逆に行政側が一つ一つのお店の経営がうまくいくようにまちづくりを整備しているか?といのも少々厳しい。
企業の経営者サイドは自分たちの売上最優先で考えるし、行政サイドは全体の規律遵守を最優先で考える。
では果たして何を基準に『まちづくり』が行われるべきなのであろうか?
僕の意見はこうだ。
『街ゆく人々が楽しんで歩いているか?』
コレが叶えば、そのお店で買い物する人は増える。
その街を訪れる人が増える。
企業の経営者も、行政側も成功者になるのだ。
それぞれが歩み寄る。
自分の短絡的な利益最優先から、まず待ちゆく人に楽しんでもらう店作り・まちづくりへと。
それが出来ればリアル店舗に人はやってくる。
それが出来なければリアル店舗はますます衰退するかも・・・
先日通りかかった神戸元町・旧居留地の「VALENTINO」
街並みも店舗のディスプレイも市民が停めた自転車も、まるで一枚の絵のようにしっくり溶け込んで魅力的に見えたなぁ。
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