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僕は・君たちが・好きだ。|VMDセミナーin仙台

こんにちは!
藤井雅範です。

小売業の使命とは?

一般的にメーカーは『良い商品を企画開発し、小売業に卸すこと』が仕事。

そして小売業は『良い商品を仕入れて消費者に売ること』が仕事。そういう認識の方が多いかと思います。ボクも昔はそう思っていまいした。

ただ、リアル店舗の場合『良い商品を仕入れて消費者に売ること』をしているだけでは上手く行かなくなってきていることも事実。

それだけではECのほうが優位ですからねぇ。

 

ではどうすればよいのか?

先日、今の時代の小売業の“真理”、みたいなものに触れる機会があったのです。

今日はそんなお話をしますね。

 

先日行われたVMDセミナーin仙台。

そのセミナー開始前に泉中央にあるセルバというショッピングモールに行きました。

いつもセミナーに参加してくれる人のいる、2軒のお店に立ち寄ったんです。

 

佐々直という蒲鉾屋さん

1軒目は佐々直という蒲鉾屋さんです。

ここはいつもスタッフとお客さんが一緒に笑っている。

そしてこの店の店長やマネージャーはtwitterでもお客さんとコミュニケーションをとっています。

 

でもね、笑っているって言っても表面だけではないんですよ。

しっかりと深くお客さんのことを考えて行動している。

時間がかかろうとも、生産性が悪かろうとも、お客さんが喜んでくれるんだったら昔のお惣菜メニューを復活させる。

そこには“売りたい”ではなく“喜んでもらいたい”という思いしかないんです。

 

厄介だった病気から回復して、やっと好きなお惣菜を食べられる様になったという、お客さまに喜んでもらいたいという思い。

そんなことを感じて行動できるのもお客さまとの“関係性”が深いから。

 

 

セミナーに参加してくれた佐藤奈緒子さんのツイート↓

 

 

 

 

そして佐々直のエリアマネージャー菅原あいさんのブログです。↓

ピピリリという服飾雑貨屋さん

 
2軒目はピピリリという服飾雑貨屋さん。
とっても独自性のあるお店です。

だってお店に寺山修司の写真が飾ってあったり、お馬の被り物があったり、スタッフの好きなアングラな本が並んでいたり・・・

一応ファッションのお店ですよ(笑)

 

ボクのサインも飾ってくれました。おとなりは木曽さんの写真集『西麻布黒板物語』

でもそういった、直接商品と関係ないものがお店の独自性を伝えるのに一役買っている。

なによりオープンするときのお店の施工も、ほとんどスタッフの手作りだったそうだから納得です。

 

このお店では客さんのことを“VIP”と呼びます。

それは何も媚びたりするためではありません。

VIPは応援してくれる仲間なのです。

そしてピピリリのスタッフもお客さんを応援している。

 

VMDの古いセオリーで入店させようとか、安売りをして入店させようとか、タイムセールをして賑わいを作ろうとか、そんなことは考えていません。

自分たちが好きな世界観をPOPや演出小物で表現する、発信するといったことを積み重ねているのです。スタッフの誕生日を沢山のポスターで祝っていることが、インパクトのあるお店の演出になっているくらいだから。

そしてそれに共感してくれたお客さまが次から次へとやってくる。

ここに新しいVMDの在り方を感じました。

 

でも表面だけ真似しても全く効果はないですよ!

そこにはお客さま、スタッフ、そして近隣の他のお店までを巻き込むコミュニティを作って、それを素直に楽しむことで初めて可能になるのだから・・・

ピピリリの統括マネージャー、新保美奈子さんのブログ↓

 

『僕は・君たちが・好きだ。』

『僕は・君たちが・好きだ。』

これは村上春樹さんの“風の歌を聴け”という小説に出てくる一文です。

リスナーからのハガキを受け取ったラジオのディスクジョッキーが言った言葉。

ラジオのリスナー(聴取者)とディスクジョッキーの関係は、お客さまと売り手の関係と同じだと思います。

そしてそれを体現してくれているのが佐々直とピピリリのスタッフなのです。

 

これからもリアル店舗で小売業を続けていきたいと思っているみんな、仙台のセルバを見に行くと良いですよ!

 

 

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