知らなければもったいない!フィッティングルームの効果
こんにちは!
藤井雅範です。
経営者が理解出来ていないこと
店舗の出店や改装における図面打ち合わせの席でボクが良く提案することがあります。
が、結局形にならない事が多いアイディア。
なんだと思いますか?
それは実に『フィッティングルーム』です。
ある程度面積の多い店の場合、「フィッティングルームを大きくとったり、フィッティングルームの前に前室を作ったりしてみては?」という提案をします。
あるいは、面積が小さければフィッティングルーム内にも演出を施したり、使用するインテリアも上質なものに変更することを提案します。
いずれもアイディアの段階では、賛同してもらえます。
しかし最終VE(バリューエンジニアリング)の段階でコスト削減のためボツになることが多い。
結局経営者、或いは事業責任者の方が本気で『フィッティングルーム』に投資しようと思っていないからだと思います。
もちろんボクの伝え方がまだ未熟なこともあるでしょう。
疎かにできない『フィッティングルーム』
では、なぜフィッティングルームが大切なのでしょう?
それはお客さまが一人冷静になる場所だからです。
「ちょっと派手すぎるかな?」
「私には贅沢なんじゃないかな?」
「今買わなくても良いかな?」
そんなふうに冷めてしまいやすい場所でもあるのです。
だからフィッティングルームにいるときもお店の中で接客を受けているときと同じ様に、良い気分でいてもらうことが大切になってきます。
・前室を設ける
フィッティングルームは一人で入りますが、スタッフやお友達も入れる前室を作るのです。着替えてすぐに一緒に確認できる。着替え中もお話をしていられる。
・スペースを広く+演出
椅子が置いてあったり、フレグランスを使用したり、フレーム(額装)のディスプレイがたくさんあったり、床や壁の素材が上質だったり。ちょっとしたお部屋のような感覚を演出するのです。
・照明に気を使う
フィッティングルーム内では、あまり明るすぎる必要はありません。特に蛍光色の光は緊張感を感じさせます。居心地が悪いのです。前室をやや明るめにして色味の確認ができるようにしてみましょう。
・クレンリネス
フィッティングルーム内が汚れていると、店舗全体や商品のイメージまで悪く感じてしまいます。
靴を脱いで上がる場所なので、カーペットやマットのお手入れもマメに行いましょう。
人は潜在意識で居心地の良さを感じる
人間は潜在意識で居心地の良さを感じ取るものです。
そのためにはフィッティングルームの持つ影響力は大きい。
ただ、潜在意識で居心地位の良さを感じるということに理解を示したり、そこに投資したりする経営者が少ないのです。
『フィッティングが狭くても商品を沢山展開できたほうが坪効率がええやん!』とおっしゃる方が多い。
ロジカルに伝えられるとすぐに興味を示す人は多いですが(笑)
フィッティングルームと同じような効果は『トイレ』にも当てはまります。
トイレ設備を設けているお店は、そこを居心地良くすることにもチャレンジしてみてくださいね!
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