ボクはウインドサーフィンがしたかったわけではない・・・
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
ウインドサーフィンの流行
日本でウインドサーフィンが徐々に流行りはじめたのは、おそらく30数年前だと思います。
ちょうどその頃、仲間の一人がウインドサーフィンを入手しました。
ウインドサーフィンは、ふつうの波乗りと違い波が無くても風さえあれば出来ます。
ボクの住んでいる街のすぐ近くにも、ウインドサーフィンが出来るビーチはいくつかありました。
良く行ったのは、香櫨園浜(御前浜)と甲子園浜。
割と手軽に出来るとあって、仲間の中でも瞬く間に広がりはじめた。
気がつけば毎週週末はビーチで過ごす事があたりまえの生活。
たとえ真冬でも、焚き火を囲んで過ごしたものです・・・
真冬の漂流事件
真冬は北風がきつく、香櫨園浜では沖には出易く、岸には戻り辛い。
ボクも初心者の頃、強い北風に調子に乗ってどんどん沖に出たことがありました。
しかし岸には帰り辛い。
方向を変えようと試みても、ぜんぜんボードは言う事を聞いてくれません。
帰るどころかますます沖に向かって流されていきます。
沖にある突堤に引っかかったものの、上手く立ち直れず、セイル(帆)とボードがコンクリートに打ち付けられます。
セイルを持ち上げては風で倒され持ち上げては倒されます。
しまいにはセイルごと身体を強く、コンクリートに打ちつけてしまい流血。
このままでは、“太平洋ならぬ大阪湾ひとりぼっち”か?
とうとうあきらめて、そこからセールとマストをなんとか畳んで、ボードの上に腹這いになりパドリングする事1時間。
ようやく岸まで帰りついた事もありました・・・
浜辺では仲間たちが大笑いで出迎えてくれました。
陽も沈みはじめていたのに、誰も帰らずに待っていてくれた。
たぶん、ちょっとだけ(笑)心配して
この経験にめげず、でもまたこんな調子で一冬越したら、いつの間にか上達しているんです(笑)
仲間と過ごした時間
一番最初にボードを手に入れた仲間は、少し破天荒なヤツでした。
気分が良いと、停泊してある船に登って海に飛び込んだり、寒い季節はビーチにこたつを持ち込んで鍋を作ったり、麻雀をしたり・・・
休日はほぼ一日中ビーチで過ごす様な日々。
そうしているうちに、そこで知り合った少し目上の友人たちなど、徐々に仲間が増えてゆきました。
時には遠征にも出かけましたね。
日本海や知多半島にも何度か行きました。
香櫨園や甲子園に較べると、水もきれいで開放的。
しかもビーチは空いています。
ここでも仲間の何人かは、沖に流されて漁師に助けられたりした事がありました。
とっても調子乗りが多いんです。
ボクの仲間は(笑)
海に入らない日でも海に行っていた。
そこに行けば必ず仲間の誰かと会えるから。
海に入らなくても、ウインドサーフィンしなくても、ただばかなおしゃべりするだけ。
それだけで、温かい気持ちで笑って時間が過ごせる。
だから海から上がっても、仲間とずっと一緒に行動する事が多かったな。
お茶を飲みに行ったり、冬の海上がりは銭湯で身体を暖めたり。
まとめ
今思えばボクはウインドサーフィンがしたかったわけではないのかもしれない。
ただ仲間と楽しく時間を過ごしたかっただけだったのかも・・・
きっとそう思います。
スポーツや遊びには多分にこういう要素があると思う。
競技やゲームが目的ではなく、仲間と過ごす楽しい時間が目的なんだと。
約30年ぶりに懐かしい仲間が集まり楽しい時間を過ごした昨夜、
フッと思い浮かんだのは、そんな事です。
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