暑さをチャンスに!|『価値を伝える工夫』していますか?

こんにちは!

藤井雅範です。

 

毎年記録を更新する勢いの暑さですね。

街ゆく人の手には携帯扇風機を持つ人が増ています。

おそらくタオル素材のハンカチや扇子なんかも売れていることでしょうね~

sakkanan11 / Pixabay

冷感グッズコーナーを作る

さて、ライフスタイル系のショップなどでも暑い夏を乗り切るグッズコーナーは人気があるようです。

少し古い話になりますが僕も以前、全国にチェーン展開しているファミリー向けファッションのお店で冷感グッズコーナーの企画をし、結果的に大きな成功を収めたことがあります。

 

その前年も同じ時期に同じような内容で展開していましたが、店頭での表現手法を変えることで大きく売上を伸ばすことが出来ました。

その時のポイントは売り場企画力、中でもディスプレイツールの統一とPOPのキャッチコピー。

これが大きく売上を伸ばせた要因です。

 

商品のラインナップは前年と同じ。

扇子、タオルハンカチ、ガーゼハンカチ、和風の手ぬぐいハンカチ、冷感Tシャツ、冷えピタジェル、UVカットサングラス、日傘といった内容。

しかし、同じような商品を売っているお店は他にもたくさんある。

売り場として特に目を惹かせることが出来ていませんでした。

そこでこんな工夫を凝らしてみました。

 

価値を伝えるための工夫

テーマの設定

そこでテーマをわかりやすく伝えるキーヴィジュアルを設定。

(ホワイト&ネイビーのボーダー+オレンジ+金魚)

そのデザインをベースに、売り場を企画していきまいした。

一つひとつの商品と向き合いディスプレイツールやPOPを作っていくのです。

POPの進化

今まではNEW ARRIVAL+商品の名前と価格のみ、あるいはスペック情報(性能や機能)を書くだけだったPOP

実際の使用感や使用シーンを連想させる書き方に変更することで注目を浴びました。

売り込みPOPから自分ごとに置き換わるPOPへと進化したのです。

 

NEW ARRIVAL→着てみてわかる ひんやり感がたまらない『冷感Tシャツ』

NEW ARRIVAL→何枚あっても便利 肌に優しい吸水性 ふんわり感がたまらない『ハンカチガーゼタオル』

NEW ARRIVAL→ひやっと感がたまらない『冷えピタジェル』

ディスプレイツールの進化

商品が主役、道具は脇役。

ディスプレイツールやPOPが商品の魅力を打ち消すほどしゃしゃり出てはいけません。

とはいえ、目立たなければ意味がない。

そこでデザインとツールのモジュールの統一を図りました。

一貫性のあるディスプレイツールは統一感があり商品の魅力を打ち消すことなく、結果的にその機能を果たしてくれました。

 

店舗全体のバランス

今回は店舗全体の中の1つのコーナーです。

それぞれの売り場を回遊できるように設計することが求められます。

冷感グッズコーナーが店舗全体と調和が取れているのか?

かつ存在がわかりやすいのか?

といった視点も大切でした。

 

  • テーマの設定

  • POPの進化(この商品がお客様の生活のどんな役に立つのか?の追求)

  • ディスプレイツールの進化(一つ一つの商品価値の伝わるツールの企画)

  • 店舗全体とポップアップショップのバランス(浮きすぎず馴染みすぎず)

 

こういった手順で企画を進めていきましょう。

 

シーズンでの活躍アイテムを集約させるコーナー。

うまくいけば大きな売上に結びつきます。

そのためにも“価値を伝えるための工夫”をしたいですね!

 

余談ですが・・・

この時に中心となって企画を推進してくれたスタッフがいました。

当時、仕事の内容が大きく変化し以前とは勝手が違う事業部に配属され迷われている様子。

技術はあってもその発揮の仕方がわからず、組織の中での自分のあり方に迷われているのが感じられました。

『僕たちの仕事は、お客さんに商品の価値を高く伝える事ができる素晴らしい仕事です。そしてそれは昔と何ら変わらない・・・』一緒に企画をすすめる中でそんなことを伝えました。

すると、水を得た魚のように活き活きと仕事に取り組んでくれるようになった。

その時の嬉しそうな表情が印象的だったなぁ。

僕より先輩の方で、このあとしばらくして亡くなってしまったけど。

『一緒に仕事ができてよかった!』そう、思わせてくれました。

 

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