見せてはいけないスタイリングとは?

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

VMDを専門的にする人にとって大切な資質というものがあります。

とっても大切なもののひとつは『コーディネート能力』

さてどうしてでしょう?

コーディネート能力が大切

組んでは行けないスタイリングとは?

ファッションのお店の場合なら、わかりやすいですよね。

お洋服のコーディネートの善し悪しで、売上は左右します。

というか、見せるコーディネートは良くてあたりまえ、悪ければ店の価値を落とす。

ボクが仕事をはじめた頃、とってもキツーく(愛情をもって)先輩に教えられました。

ちょっとでもおかしなコーディネートをすると、周りの人みんなを集めて

『ちょっとみてくださーい。この子はこんなブッサイクなスタイリング組んでますよー!』

って、愛情あふれるお言葉でご指導いただいたものです!(笑)

でもその通りなんですよね。

お客様からすると、お店でディスプレイされている商品は良いコーディネートなんだ、間違いがないんだ、って思いますから。

だから安易におかしなコーディネート、実際に着れないコーディネートは見せてはいけません!

組んではいけないスタイリング

実際に着れないコーディネートって言うのはたとえばこういうこと。

とってもたっぷりとしたボリュームのあるセーター。

その上にタイトなコートを羽織らせる。

当然だぶつきますよね。

パッと見てもバランス悪い。

そこで後ろをギュッて絞ってセーターのボリュームをごまかしてしまったり・・・

 

とってもゆったりとした袖(ドルマンスリーブ)のセーター。

その上からタイトなジャケットを着せる。

当然腕周りはごわついています。

しかしこの場合、パッと見はお客様にはわかりません。

ディスプレイしている分には気付かれないのです。

問題は、お客様がディスプレイを見てお店に入っていらして試着していただいた場合です。

実際着るとボリュームがありすぎて、とっても着心地が悪い。

せっかくショーウインドウを見て期待して入ってこられたお客様。

試着までしたのに実際着れないなんて・・・

その落胆は大きいことでしょう。

お店の信用はいくらか落ちるし、もう来てくれなくなるかもしれません。

実際に着れないスタイリングは見せては行けないんです!

脱いだときにも気を使ってね

他にも気をつけたい事。

それは上着を脱いだ時の見え方。

例えば、インナーにプリントのカットソーを着ていてアウターは無地のコート。

スカートはチェックです。

このまま見たら、アウターの分量が多いのでぜんぜんおかしく見えません。

でも、アウターを脱ぐと???

無地のコートを脱げばプリントonチェックになりますよね。

柄の大きさによりますが、やや高度なコーディネートの場合が多い。

どちらの柄も大きく、その配色の相性が悪いと、単なるセンスの悪いスタイルです。

パターンonパターン(柄モノに柄モノを合わせる事)に挑戦するのはとっても良い事です。

ただし、上着を脱いでもおかしくないコーディネートを組む事です。

普段の自分のコーディネートでも気をつけたいこと!

柄on柄のコーディネート

柄on柄のコーディネート

普段の皆さんの実際のスタイリングもこんな時ありまませんか?

たまにとってもオシャレだなって思った人が、上着を脱ぐとえっ、と思うときがあります。

気をつけるポイントを書きますね。

柄物を遠目に見て(無地だと捉えて)トップスとボトムスのカラーコーディネートがおかしくないか?

次に、大柄+大柄になっていないか?

といったことに注意。

こうなっていても良く見えるには相当高度なコーディネートになります。

逆に安心なパターンonパターンはこうです、

細かい柄+細かい柄

又は

細かい柄+大きな柄

です。

また、それぞれの柄で使っている色が同じ配色だと、違う柄でもまとまったりします。

格好良いコーディネートって、着込んだときだけでなく上着を脱いだときのも格好良く!

ここをおさえてくださいね!

上着を着ていなければおかしいスタイリングは、見せるには不十分なんです。

まとめ

ディスプレイで、“見せる”コーディネートは大切です。

それは見た目だけでなく、実際に着れるコーディネート。

脱いでもおかしくないコーディネートを見せましょう。

これって皆さんの実際の着こなしの場合も、おんなじ事が言えるんですね。

上着を着ていても脱いでいてもおかしくないスタイリング。

これがオシャレ上手への一歩。

・・・そういう事です。

 

 

 

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