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カジュアルな表現ほど、実は計算されている・・・

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

カジュアルなムードを表現したい、演出したい、そんな時

本当にカジュアルなムードを感じさせる見せ方と、単に乱雑でノイズが多く感じる見せ方、結構紙一重にみえたりします。

一見すれば・・・

でも本当に良い意味でカジュアル感が伝わる表現、これは実は計算されているのです。

単に乱雑なだけではない。

だから、綺麗に見せるよりもある意味難しいのです。

ブランディメルビル

上の写真、とてもラフに見えますよね。

悪く言えば乱雑。

でも良いムードが出ている。

そのポイントはこんな点です。

トルソー(ボディ)以外は全て売り場として機能している。

一見無造作に、カジュアルに積み上げられてはいるが、基本的に同じ商品が積み上げられていて(品番別)、全て手に届く距離(触りやすい)。

きちんと売り場の機能が働いているんですね。

道具(商品以外のツール:ボディ、家具、ハンガー、植物、プレート、ミラーなど)にも統一感がある。

ある女の子の部屋を想定して、そこにありそうなものばかりでまとめられている。

 

阻害要因に注目!

IMG_0987

この写真もラフでカジュアルに見えます。

しかし売り場機能としてはどうでしょうか?

上と同じ比較をしてみます。

中央のBOX状の棚&テーブル部分は売り場のように見えます。

しかし、商品に触れるには導線を阻害するものが多くある

中央やや右のマネキンとカタログのラック。

左のポスターの乗ったイーゼル。

中央前の低いBOX状のテーブル。

これらが阻害しています。

なので売り場機能が果たせているとは言いにくい。

では見せ場なのか?

見せ場としての機能も阻害要因が多いです。

人目を惹く要素、これには以下の内容がウエイトが高いのです。

・人の顔

・文字情報

・光ったり動いたりするもの

人目を惹きたいのならこういった要素を効果的に使うことです。

しかし、人の顔だけでも、マネキン、両サイドにつられたバナー、スタンドに並んでいるカタログ、そしてモニターとあちこちに分散されています。

文字情報は、ポスター、商品、モニター、バナーに分散されている。

光ったり動いたりするもの、これは背景に積み上げられたモニター群全て・・・

全ての人目を惹く要素が分散されており、お客様がどこに目を留めて良いのかわからない、焦点(ピント)の合わない表現なのです。

 

要素を引き算しよう!

ポイントをまとめてみますね。

まず整理整頓する。

どこまでが見せ場で、どこからが売り場なのか?

アイテム別なのか、スタイリング別なのか?

整理した上で、商品をラフに崩して表現する。

道具(内装、インテリア、ディスプレイツール、バナーなど)素材・テイストを整理する。

人目を惹く要素を絞り込み、効果的に集中させる(主要な売り場と見せ場)。

カジュアルミックスさせた上で注意深く引き算をしていくこと。

この引き算が大切です。

ちょうど良い加減で引き算する、ミックスされたものを整理整頓する。

こういった行為が出来上がりの良し悪しにつながるのです。

 

実はカジュアルな表現の方が繊細に慎重に行う必要がある。

 

・・・・・そういうことです。

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藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

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