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「棚割り」・・・ファッションのお店でどう応用するの?

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

いつもブログを読んでくれてありがとうございます。

 

「棚割り」の応用について

「棚割り」とは、売り場内の全てのラックや棚に、何をどれだけ陳列するのか?を計画し、半固定化、陳列実施、運用していく考え方。(店舗側としては仕入れる。メーカー側としては納入する。)
いつも同じ量、同じ数が店頭で維持出来る、訳です。

MOHAWK GENERAL STORE 2

実際、ファッション関連の店舗でも売上を計る上で、売り場のキャパシティを知り、月坪効率で計画することは有効だと思います。

また、売り場がスカスカになったり、逆にギュウギュウ詰めにならないように、仕入れる量を計画する事も大事。
なので、標準装備としてそういった計画をすることは大切でしょう。
しかし、それを守ったからといって、お客様に商品の価値を高く伝えられる、つい買ってしまうムードが作れる訳ではありません。

今のように、もうモノとしての服は行き渡っている、みんなが持っている時代。

誰も寒さをしのぐ為の衣服を必要とはしていないのです。
みんな既に持っている・・・
そんな時代に、商品が必ずいつも一定量あるお店が、特別魅力的でしょうか?

定番的な商品のみを専門的に扱う店、定型の商品のみを扱うお店(靴下や下着、シャツやTシャツやボトムに特化したお店)ならば、有効でしょう。

品揃えの安心感を伝えられますよね。

しかし、トータルでのファッションから、ライフスタイルを売っていくお店ではちょっと違うと思います。
商品によって、タタミ幅やハンガーのピッチ(ハンギングされた商品を並べる間隔)は当然変化させるべきですし、従来畳んでいたものをハンギングさせたり、フッキング(引っ掛ける)させたりして商品のムードを伝える事も大切です。

その商品の良さを引き出して、関連商品とのコーディネートや、ライフスタイルのムードを表現することにもなる・・・

また、意外な組み合わせのアイテムを同時に展開することで、新たなトレンドを表現したり・・・

お客様に、意外な出会いの場を提供したり(アパレル売り場にCDがあったり本があったり、インテリア売り場にパッケージデザインの優れたインポートの食材があったり・・・)
・・・これが上手く行くと商品に“付加価値”がつきます。
また、売り場の鮮度を維持するために、定期的に什器配列のレイアウトを変更することも効果的です。
お客様はそんな店舗の仕掛けで商品の価値が伝わると、“あっ自分はこれが欲しいんだ”って気づかれます。

こういった「編集能力」がとっても重要!

その商品を買う“理由”が見つかるのです。

ファッション業界においては、こちらの要素もふまえての“棚割り”を進めていく方が良いと思います。

間違っても、棚割りに縛られて売り場を固定化させてはいけません。

そのためには、チェーンオペレーションのブランドやショップであっても、ある程度の権限(発注、販促、売り場演出)を現場に委譲することです。

そして現場はその為のVMDスキル&ルールを身につけておくべきでしょうね・・・

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  1. 志村幸司

    在庫効率まで考えつつ、ライフスタイル(コーディネート)提案を実施する。両方必要って事が伝わります。勉強になりました!!


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