『伝わっていますか?』

VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。

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文明とは伝達である

『文明とは伝達である、と彼は言った。もし何かを表現できないのなら、それは存在しないのも同じだ。いいかい、ゼロだ。もし君のお腹が空いていたとするね。君は「お腹が空いています。」と一言喋ればいい・・・』

ー村上春樹 「風の歌を聴け」よりー

 

ボクの師匠である藤村正宏先生もよくおっしゃいます。

「伝わらなければ存在しないも同じ」って。

そうなんですよね。

あなたがどんなに良い商品を企画したとしても、どんなに良い商品を作っていたとしても、どんなに良い商品を売っていたとしても、どんなに良いサービスを提供していたとしても、それが伝わらなければ存在しないのと同じなんです。

これって当たり前のようでいて、実はなかなかできていないことが多い・・・

師匠の藤村正宏先生と

師匠の藤村正宏先生と

自分では伝えているつもりでいても、実は伝わっていないことが良くあります。

お店のディスプレイで言えばこういうこと。

とても興味を惹く商品が、壁面の高い位置に飾ってある。それに興味を持って近づいては見たものの、その商品がどこに売ってあるのかがわからない。

百貨店のショーウインドウに素敵なコーディネートがスタイリングされている。それに興味を持ってみたものの、その売場がどこにあるのかがわからない。

これ良さそうだなと思って見た可愛い雑貨。手にとって見たものの、プライス表示がわからない・・・

こんなことって結構よくあるんです。

わからなければ聞けば?そう思われるかもしれません。

でも実際に聞いてくださる方って稀です。

大抵は諦めて帰ってしまわれる。

「だってお店はたくさんあるし、もしかしたらAmazonでも売っているかもしれないし・・・」

伝わるように伝えよう!

そうならないためには、伝えること。

伝わるように伝えること、が大切ですよね。

壁面の高い位置に飾った商品は、その下の手に取れる位置ですぐに見つけられる、とか。

百貨店のショーウインドウの中には、それを売っている店までの見取り図が書いてある、とか。

雑貨のプライス表示は解りやすくする、とか。

まず、こういったことを当たり前のようにしてみることですね。

 

「うちはこれだけ良い商品なんだから売れるだろう」それだけで売れた時代はもうとっくに終わってしまったのです。

まず、伝えることからはじめましょう。

『文明とは伝達である』のだから・・・

 

 

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