顔の見えるお店、顔の見えないお店


こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

シェフ 三ツ星フードトラック始めました』という映画の中で印象深いシーンがあります。

主人公がシェフとして務めていたレストランのオーナー(ダスティン・ホフマンが扮しています)の言葉。

ローリング・ストーンズのライブに行って、『サティスファクション』をやらなかったら、客はガッカリするだろ?

影響力が大きいフードブロガーの来店に合わせて、メニューを新しく変更しようとした主人公に向かってオーナーが投げかけた言葉です。

定番メニューを大切にしろ、という思いだったのかもしれません。

結果、「代わり映えしないメニュー」とブロガーには酷評されてしまいますが(笑)

 

しかしこのダスティン・ホフマンの言葉は理解できます。

たしかにローリング・ストーンズのライブに行って『サティスファクション』をやらなかったら、客はガッカリする・・・

ブランドの定番アイテム

 

ファッションの世界でもそのブランドの定番、顔というアイテムがあります。

・バ−バリーのトレンチコート

・シャネルのツイードのスーツ

・エルメスのバーキン

・セントジェームスのボーダーのバスクシャツ

・リーバイスの501

・コンバースのオールスター

などなど・・・

 

こういった、ブランドを代表するアイテムがあることは、とてもメリットがありますよね。

直接販売につながるというだけではなく、そのアイテムを見るだけでブランド名が思い浮かんだり。

顔の見える店

 

これはブランドだけではなく、セレクトショップや個店でも言えることだと思うんですよ。

例えばバッグのセレクトだったり、デニムのセレクトだったり、Tシャツのセレクトだったり。

その店の“顔”となるアイテムを持っておくとメリットは沢山ある。

『あそこのバッグはとても使いやすいセレクトだわ』

『デニム買うならあの店で、って決めてます』

『あの店に行くと毎年Tシャツを買いたくなるの』

そんなふうに思ってもらえれば嬉しいですよね!

 

そして、それを育てるためにはある程度の覚悟がいります。

・売る側が心底惚れ込んでいるアイテムであること

・売れようが売れまいがいつも品揃えしておくこと

・お店の顔としていつも見せ続けておくこと

・マスメディアやSNSの発信でも登場させること

・そのアイテムをキーにトータルのスタイリングを考えて、他のアイテムもセレクトすること

こういったことを継続する覚悟が必要ですね。

コレが出来ると“顔の見える店”になる。

 

トレンドの波に流されてばかりいたり、他店の売れ筋に影響されてばかりいてはこんなことは実現できません。

自らが惚れ込んだものをとことん育てる覚悟があれば、独自性の高いブランドやお店になる。

お客さまに選ばれるブランドやお店になっていくのだと思います。

The following two tabs change content below.

藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

この記事に対するメッセージを御願いします。
いただいた熱いメッセージが元気の素になります。
それを励みに進化した内容でブログを書き続けます。

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

コンサル依頼 セミナー・講演・執筆依頼

藤井雅範プロフィールPDF
セミナーやコンサルティングをご検討される際の資料としてプロフィールをA4にまとめました。ぜひご活用ください。
売上がUPするVMD購読メール
ここからメールアドレスを登録していただくと「売上がUPするVMDブログ」の新着記事の通知をいち早くメールで受信できます。ぜひご登録ください。
VMD基本用語説明

VMD:ヴィジュアル・マーチャンダイジング→ お客様にあなたのお店(あなたのブランド)の価値を“視覚をメインとした五感で伝えること”。そのシステムのことをさす場合もある。

VP:ヴィジュアル・プレゼンテーション→ そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。

IP:アイテム・プレゼンテーション→ そのお店で、商品が、お客様が手にとれるように陳列されている状態、またはそのスペースのこと。

PP:ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション→ IPされている商品群をピックアップして、着こなしや着回し使い方を表現すること、またはそのスペースのこと。いわゆるPOPもこのPPの一部に分類されます。

ファサード:お店の顔→ そのお店の外部の通路に面した部分をさします。特に、入店客数に影響を与えるスペースでもあります。

PAGE TOP