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デザインとオペレーションは連動させましょう!

ケーキ屋さんのVMD

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ケーキ屋さんのショーケース、色とりどりのケーキが並んでいます。

最近はフォトジェニック(写真映えのする)なケーキが人気だそうです。

ますますショーケースを見るのが楽しみですよね!

 

先日、ちょっと残念なショーケースの運用を目にしました。

改装して新しいインテリアデザインとなった老舗のお店です。

大きなショーケース一面、広い横幅にケーキが陳列されています。

遠目に見ても、とてもインパクトがある!

おそらくそんな効果を狙って設計されたのでしょう。

しかし・・・運用オペレーションが悪かった。

ボクのお買い物体験

ボクはショーケース越しに注文を終えました(モンブラン、とても美味しかった!)

お店のスタッフは、ケーキを箱に詰め始めます。

ボクはそれを待っている。

駅前の人気店なので、お客様は次々とやってきます。

しかしボクがショーケースの前で待っていると、次のお客様はボクの前の商品が見えない。

なので、少し移動するのですが、結局また移動先の商品を隠すことになる。

新しいお客様がショーケースを見るために移動するたび、ボクも移動しなければならない。

だからショーケースの前でウロチョロしてしまいました。

そしてそれはボク一人ではなかった。

新しいお客様に気づいた人はみな、ウロチョロウロチョロ。

これでは居心地が悪いですよね・・・

 

一般的には、レジカウンターとショーケースは分かれている場合が多いのです。

そうすることで、精算や商品を受け取るのを待っている場所はレジ前。

ショーケースを隠すことはありません。

しかしそのお店では大きなショーケースというデザインを優先したのでしょう。

インパクトはある。

しかし運用がなされていない。

オペレーションで改善は出来る

では両立させることは出来ないのか?

そんなことはありません。

注文が終わったお客様を誘導すればよいのです。

喫茶コーナーの席でも良い。

『どうぞこちらにおかけになってお待ち下さい』と一言声をかければ良い。

もしくは大きなショーケースの一部は商品ではないディスプレイスペースにすればよいのです。

季節の演出でも、お店やスタッフの紹介でも良い。

商品が陳列されている場所は新しいお客様のために空けていただく。

注文が終わったお客様は、商品ではないディスプレイスペースの前で、ゆっくり待ってもらうようなオペレーションにするのです。

 

ボクが体験したような居心地の悪さ。

これは意図したものではないはずです。

インパクト効果を狙ったデザインを採用したかったというのは良い。

ただそこには必ずオペレーションを加味して設計・運用するべきです。

 

デザインはデザイン、オペレーションはオペレーションと分けてはいけない!

お客様が快適なお買い物が出来る設計をデザイナーと協同することが大切です。

良いアイディアを本当にお客様が快適に過ごせるように高めていくのです。

店舗デザインと運用オペレーション。

切り離して考えてしまっていませんか?

 

・・・・・そういうことです。

 

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  1. hanako

    当たり前のようでいて忘れてしまいがちな、しかも重要ポイントを挙げてくださり、ありがとうございます!
    360度の視点で考えなければですよね。
    参考になりました。

    • 藤井 雅範

      hanakoさま
      コメントありがとうございます!
      そうですよね〜
      デザイン優先にしてしまうとありがちなことです。
      実際のお客様の動きをシュミレーションして、居心地の良い店舗空間を作りたいですよね〜

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