続:ホットケーキにコカ・コーラを注いでみたら・・・
VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。
先日のブログ『ホットケーキにコカ・コーラを注いでみたら・・・』の続きのお話。
『「この食い物の優れた点は、」と鼠は僕に言った。「食事と飲み物が一体化していることだ。」』
ー村上春樹 「風の歌を聴け」よりー
実際に作ってみました!
さて、ボクはこの小説を初めて読んでからもう30年以上経ちます。
しかし、まだ食べたことがありません。
この食べ物を。
ということで実際、作ってみました!
まずは小説に描かれている通りの食べ方。
ホットケーキを重ねて、4つに切り分けその上からコカ・コーラを注ぐ。
どうせならと思い、コカ・コーラを3種類用意しました。
普通のコカ・コーラ、コカ・コーラレモン、コカ・コーラライムの3種類です。
①普通のコカ・コーラ
一気にコーラを注ぎます。
シュワシュワッと白く泡立つコーラ。
フォークでホットケーキをフォークに刺して口に運びます。
一口目。
「んっ、どこかで経験した味?」
ちょうどホットケーキの表面、皮の部分が口に入った時にそう感じました。
これはコーンフレークスに牛乳をかけたものを口に入れた時の味と食感です。
少し懐かしい。
食べ進めると、次にまた違う味が。
中央部の少し柔らかい部分を口に含んだ時です。
これは洋酒に漬け込んだようなしっとりしたケーキの味と食感でした。
一番驚いたのは、皿いっぱいに注いだコカ・コーラがみるみる減っていくことです。
お皿から溢れんばかりになみなみと注いだはずなのに、底にうっすら溜まっているまでに減っていった。
そうです、ホットケーキのスポンジが、コカ・コーラを見事に吸いとっていたのです。
②コカ・コーラレモン
別のお皿にコカ・コーラレモンを入れてそこにホットケーキを漬け込んでいただきました。
食べた瞬間は普通のコカ・コーラと変わりません。
口に含んで、レモンの香りがあとから追いかけてくる感じでした。
③新発売のコカ・コーラライム
新発売のコカ・コーラライム。
実はボクも初めて飲みます。
それだけに期待していました。
ホットケーキを漬け込んで食べた感想は?
「はっきり言って、コカ・コーラレモンと全く同じ」でした。
違いがわからない・・・
以上がホットケーキとコカ・コーラをハイブリッドさせた食べ物のレポートです。
スペシャルハイブリッドに挑戦!
せっかくなので、さらにもう一種類加えたスペシャルハイブリッドを考えました。
それは、『アイスクリーム』です。
なぜ『アイスクリーム』なのか?
ボクは小さな頃、ホットケーキに『アイスクリーム』を載せて食べることが好きだったことを思い出したんです。
小学校から帰ると、自分でおやつを用意します。(鍵っ子だったんです 笑)
冷凍されてあるホットケーキを温めてその上からレディボーデンのアイスクリームを載せて食べる。
その食べ方が、たまらなく好きだった・・・
さらに『アイスクリーム』はコーラとも合います。
ほら、コーラフロートって飲んだことあるでしょ?
だからきっと、ホットケーキ+コカ・コーラ+アイスクリームも合うのでは?と思ったわけです。
さてそのお味は?
これはなかなかイケました。
アイスクリームを加える事で、ハイブリッドなスイーツとして成り立つ可能性をすこ~しだけ感じました!
ただし、コカ・コーラはドンドンスポンジに吸い取られていくのでホットケーキとアイスクリームの味がメインです。
それを思いっきり甘~くしたお味です。
挑戦される皆さんへ
ここまで経験して、今後挑戦してみたいと思った皆さんへアドバイスです(居ないかもしれませんが 笑)
今回ホットケーキは4.5cmという分厚いものを作って行いました。
単に分厚いほうが美味しそうに思えたから。
しかし、分厚ければ分厚いほどスポンジがコカ・コーラを吸ってしまいます。
その吸い取られてボヨボヨした部分は不味い!!
スペシャルハイブリッドの改良点
そこで提案です。
おもいっきり薄く焼いてみたらどうでしょう。
せんべいのように薄く焼いてみる。
まるでパリッとした焼き菓子のように。
それにコーラを注いで、その上にアイスクリームを載せてみる。
新感覚のコーンフレークスみたいな感じで、新しいスイーツとして捉えることが出来るんじゃないかな〜?
ただし、一緒に飲み物が欲しくなります。
単なるお水か炭酸水。
あまりにも甘いスイーツだから・・・
結論
『「この食い物の優れた点は、」と鼠は僕に言った。「食事と飲み物が一体化していることだ。」』
作品中ではこのように表現されています。
確かにそうかもしれない。
にも関わらず、これを食べるときには飲み物が不可欠です。
必ず、お水かペリエを用意して下さい。
あまりにも甘くて甘くて甘くて、口の中が気持ち悪くなるから。
それにしても村上春樹さんは、何故このような食べ物を作品に登場させたのだろう?
温かいものと冷たいもの、食べ物と飲み物、表と裏・・・そんなものの象徴として登場させたのかな?
この小説の主人公の“僕”と、この食べ物を好物としている“鼠”は実は一人の人間で、人間の表と裏、二面性を描いているようにも受け取れるしねぇ。
・・・・・そういうことです。
この記事へのコメントはありません。