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商品が主役、道具は脇役|エコバッグのディスプレイ

こんにちは!藤井雅範です。

ワールドというアパレルメーカーに入社して29年、独立してから6年。

35年間、ずっとVMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)の仕事をしています。

エコバッグが売れている

先日芦屋大丸の地下で食料品を買いました。

その際、家人からショッピングバッグが有料になったことを聞いていたので持参しました。

持参したのは以前同じ大丸を利用したときの紙袋。

さすがに大丸で阪急百貨店やいかりスーパーの紙袋を持っていくのは憚れる。

ましてや近ごろは持参した紙袋をレジの人に渡して商品を詰めてもらうシステムなので、なおさらですね。

 

別に同じ紙袋でなくても構いませんが、男性もエコバッグを持ち歩いたほうが良い時代ですね。

メンズを意識したエコバッグもあれば良いな・・・

 

そんな状況もあり、エコバッグが売れているようです。

バッグ屋さんだけでなくアパレルのブティックで取り扱う店も増えていますしね。

僕のところにもエコバッグの見せ方について問い合わせが来ました。

せっかくなのでブログに書いてみようと思います。

 

ただし、単にエコバッグのディスプレイ方法だけを今更書いて見る気にもなれません(笑)

せっかくなので、大切なポイントをはじめに伝えます。

それは『商品が主役、道具は脇役』ということ。

エコバッグを例に主役を引き立たせる見せ方、について書きますね。

エコバッグのディスプレイ

エコバッグ、そのベースとなるものは色々あります。

今はデザインやフォルムもオシャレなものが主流に!

しかし今回はわかりやすさ優先でいきますね。

以前からある一般的なキャンパス地で四角いデザインのものを例に見せます。

同じフォルムで柄の違いを強調する、という見せ方です。

 

同じフォルムで柄の違いを強調

柄の違いを強調する際には、連続で見せるのが効果的です。

同じ列や同じ段に並べることで柄だけが強調される。

それによってお客さんが選びやすい、という効果があります。

横配列

例えばこのようにハンガーパイプにかけて横に連続して展開する。

同じ高さなので、お客さんは目線を横に動かすことで柄を比較しやすくなりますね!

縦に3段連続させるとこうなります

ジャケットハンガーにバッグのストラップを引っ掛けバーに掛ける。

とても簡単ですが、ここで気をつけたいことがあります。

それは商品以外の存在感を消す、ということ。

 

主役が商品、道具は脇役です。

この場合エコバッグが主役。

では脇役は何でしょう?

それはジャケットハンガーであり、ハンガーパイプです。

そして脇役の存在感を消すためにしていること。

それは壁の色と同じ色にしている、ということです。

白い壁に白いハンガーパイプに白いジャケットハンガー。

自然とエコバッグの柄だけが浮かび上がりますよね!

縦配列

例えばこのように縦に配列する。

これも同じ列なので、お客さんは目線を縦に動かすことで柄を比較しやすいのです。

では先程との効果の違いは何でしょうか?

 

ここでは先程の横配列と違っては一番上以外はパイプを使用していないという部分ですね。

さらにこの場合ロープに吊るしています。

ロープは今の季節感を感じさせてくれますし壁と同じ色なので違和感がない。

おまけに取り扱いも楽なので使い勝手が良いのです。

脇役としての役割を果たしていますね!

横に三列連続させるとこうなります

まとめ

今日のポイントはコレ

・主役の見せるポイントを絞る

今回は図柄

 

・脇役の存在感を消す

今回は壁と同色にする

 

・見る人の目線を意識する

比較しやすくすることでお気に入りが見つけやすくなる

 

伝わりましたか?

『商品が主役、道具は脇役』

これが売れるディスプレイの基本です!

 

ところでこのエコバッグ、アーティスティックでしょ?

これは元『具体美術協会』会員の現代芸術家、堀尾貞治さんによるパフォーマンス作品です。

当時76歳だった堀尾さんがわずか30分で300枚ものエコバッグをキャンパスに仕上げた作品。

そのパフォーマンスの様子、ライブで拝見しましたが本当に圧巻でした!

またあのパフォーマンスが見たい!!!

残念ながら堀尾さんは亡くなっていしまいました。

このエコバッグ、もったいなくてとても使えそうにないです。

堀尾貞治さんに合掌

こちらのブログにライブの様子を書いています⬇

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