店舗空間創りのヒント!|クリスチャン・ボルタンスキー展
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
以前、『LTV(顧客生涯価値)の高いお店になりましょう』という記事を書きました。
一人のお客さんの購入単価、来店頻度、継続購入期間で判断しようという視点です。
購入単価や来店頻度を上げる、継続期間を伸ばすことで売上がアップする、というような考え方。
そのために大切なことの1つに“お店に飽きられないようにする”ということがあります。
いつ行っても新たな感動や発見があるからこそ、長い期間継続利用してくださるのですから。
モダンアートにはヒントがいっぱい
そんな店舗空間創りのヒントになるのがモダンアートだと思います。
先日拝見した塩田千春展 『魂がふるえる』でもそう感じました。
“吊るすこと”・“集積すること”・“糸を張り巡らすこと”、こういった手法を駆使して圧倒的な空間を創り出しています。
そしてクリスチャン・ボルタンスキー展
ここでも圧倒的な“集積”が見られました。
“集積”のほかには“連続性”・“揺らぎ”といった表現も。
店舗空間での集積
・商品の1つのアイテムを沢山集め、まとめてディスプレイする
・ディスプレイの演出小物を沢山集めて空間を構成する
・商品の写真をプリントアウトして壁一面に貼り付ける
・関連備品(ハンガーやショッピングバッグやギフトボックスや商品パッケージやラッピングのリボンや梱包のダンボールなど)を沢山集めて空間を構成する
店舗空間での連続性
・同じアイテムを規則性のあるカラー配列で陳列する
・同じアイテムを規則性のあるレングスの変化で陳列する
・マネキンを全て真横に向けて整列させて配置する
店舗空間での揺らぎ
・天井から吊り下げられた沢山のバナーが揺らぐ
・暗い隅におかれたキャンドルが揺らぐ
・ショーウインドウにディスプレイされたふんわりとしたスカートがファンの風で揺らぐ
・コーナーの間仕切りに設置された、紐でできた暖簾が揺らぐ
こういった仕掛けは店舗空間でもできます。
大切なのは徹底的にやりきること。
そういった工夫で店舗空間を変化させ続ける。
そんなお店にはまたやってきたくなるのです。
いつ行っても新たな感動や発見があるからこそ、長い期間継続利用してくださる。
そういうことだと思います。
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