インターネットにあふれる情報の洪水をかぶっている今だから、紙の情報が沁みる・・・
紙の雑誌の魅力に気づく
久しぶりに紙の雑誌を買った。
『Hail Mary Magazine』12月号だ。
やはり紙の雑誌は良い。
手触りの良い質感、印刷の匂い、ページをめくる音。
読み進むと、その写真や文章から一貫したテーマがヴィジュアルで伝わってくる。
今月の特集は76(ナナロク)
記念すべき1976年のことだ。
アメリカ建国200年。
雑誌『ポパイ』が創刊し
アントニオ猪木はモハメド・アリによる格闘技世界一決定戦を戦った。
片岡義男の『スローなブギにしてくれ』が出版され
村上龍が『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞受賞した。
そして王貞治が通算715本目の本塁打を放つ。
イーグルスが『ホテル・カリフォルニア』を発売し、山下達郎がソロデビューした。
映画では『タクシードライバー』がヒットし、テレビでは『チャーリーズ・エンジェル』が人気だった・・・
あの1976年。
今の一年と比べると、なんて濃い一年だったんだろう?
きっと5倍以上はあるのでは?と感じてしまう。
自分が多感な時期だったからと言う理由だけでは説明が付きそうもない。
『Hail Mary Magazine』の前身はあの『Free & Easy』だ。
今も中古本が人気で取引されているらしい。
そして『Free & Easy』よりもクオリティが上がっている。
手にとった質感だけでなく、もちろん中身の記事の濃さだ。
さらには少しだけ文字も読みやすいレイアウトになっているような気がする。
僕たちの世代にはありがたい心配りだ。
特集の中身がまた素晴らしい。
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“読書の秋、生誕百年のサリンジャーを読みたい”だったり
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インタビューのお相手が『アントニオ猪木』だったり
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『片岡義男』のコラムがあるし
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『ポパイ』創刊のエピソードもある
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ジェリー・ロペスやドジ井坂といったあの時のヒーローも登場するし
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『ホテル・カリフォルニア』の衝撃にも言及
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そしての最後のアメリカン・ニューシネマ作品と言われる『タクシードライバー』の考察
これに関しては偶然僕も今年のセミナーで触れていたタイミングだ。
登場するコンテンツがいちいち刺さる『Hail Mary Magazine』12月号。
オンラインとオフライン、バランスが大切
僕は最近のセミナーで顧客との関係性を深めよう、リピーターを増やそう、ファンになってもらおう、そんなことを繰り返し話している。
それは情報の洪水に疲れたお客さんのために、人と触れ合える場所・安心して返ってこれる場所を提供しようということを伝えたいからだ。
それはリアル店舗だから出来ることであり、リアル店舗の使命であると思うから。
モノを手に入れるだけの役割は、すでにオンラインに移りつつある。
オンラインの情報を浴び続けることでリアルな雑誌の良さに気づき、こんなとりとめのないことを綴ってみた。
オンラインとオフライン、バランスが大事なのかもしれない。
そう、バランスがよりお互いを引き立てる。
ニューヨークが舞台の映画『タクシードライバー』のなかで不意に流れるウエストコーストサウンド、ジャクソン・ブラウンの『Late For The Sky』が沁みて感じるように・・・
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