わざわざ足を運びたくなる“魅力あるお店”の演出方法
VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。
昨日『魅力あるお店とは?』という記事を書きました。
魅力あるお店とは、お客様を楽しませるための演出や接客・応対が行われているお店。
だから立地にかかわらずわざわざ行きたくなる、という内容でした。
ではどんな演出が考えられるでしょうね。
外観・ファサード
路面店の場合は建築の外観から期待感を抱かせるような魅力があればよいですよね。
『あっ、入ってみたい』と思わせる魅力がある外観。
ショーウインドウ・VPスペース
単に売りたいものを見せているだけでは、お客様を楽しませる演出にはなりません。
・その商品が似合うシーン(場)を表現する。
その商品を身につけた時にどんな体験ができるのか?というイメージを膨らます演出があったほうが良いですね。
・その商品の良さを増幅させるプロップスを使う。
『色』なのか『素材』なのか『フォルム』なのか『ディティール』なのか?
その商品で一番伝えたい部分を強調する演出を行うことができればよいですね。
ステップフロア・階段
一般的な入りやすさを優先したお店の場合、段差や階段というものはお客様が回遊する上で障害になりがちです。
しかし、わざわざ行きたくなるような魅力のあるお店では、逆に効果的な使い方ができます。
・ムードを切り替える
ちょっとした段差があることで、ムードを切り替えた空間を作ることが出来ます。
その段差から、置いている商品のカテゴリーを切り替える。
それにともなって床や壁の色や家具や什器といったインテリアをゴロッと変化させてみる。
そうすることで期待感を持ってそのコーナーに移ってくれます。
・階段や踊り場を演出する
階段を昇降する作業というのは、ついつい冷静になりがちです。
お客様の気分を下げることなく、期待感を上げる演出をしてみたいですね。
商品だけでなく、ヒストリーを感じさせる額装やポスターを用いたり。
お店やブランドのテイストを表現するプロップス(演出小物)やアンティークのコレクションを飾るスペースにしたり。
階段という、物理的な障害を期待感を上げる空間に変換させる演出をしてみましょう。
フィッティングルーム
試着をする機能的なスペース、これだけではもったいないです。
ゆったりとした気分で落ち着いて試着できる空間。
お客様自身が自らの魅力に気がついていただけるような空間にしたいですね。
そのためには十分な広さや、センスの良いインテリアや、ムードを増す照明があればよいですね。
大きなミラーも欲しいです。
更に、フィッティングルームでは香りの演出も効果的です。
“フィッティング”という行為を冷静な試着作業ではなく、心躍る変身の場と思っていただけるようにするのです。
また、ともするとお客様がスタッフに気を使ってしまいがちな場所も、このフィッティングルームなんです。
「早く着替えなきゃ」「スタッフが外で待っているわ」そんな余計な気を使わせないことです。
そのためには「どうぞごゆっくりくつろいでくださいね」「もし必要でしたらお声がけくださいね。すぐに参りますから・・・」といったような、お客様をおもてなしする気持ちでお声がけすることも大切です。
お客様を楽しませるための演出や接客・応対。
あなたのお店ではどんなことが考えられますか?
良い例があれば教えて下さいね!
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