入店客数アップは『マネキンと什器の位置と角度』が9割! VMDで客導線と心理をデザインする実例解説
こんにちは!
VMDコンサルタントのMATT(マット)こと藤井雅範です。
お店に入っていらっしゃるお客様の数、いわゆる『入店客数』ですね。
これがアップすると、お店の売り上げはどうなりますか?
ほとんどのお店で、売り上げがアップする事でしょう。
それだけに『入店客数』アップに苦心なさっているお店も多いことでしょうね。
しかし、その多くは『店内にいると見えない、お客様の心理的抵抗』が原因です。
見せる商品を替えても成果が出ないのは、根本的な『導線と心理のデザイン』ができていないからです。
僕が手掛けて実際に入店客数がアップした事例を、わかり易く紹介してみますね。
アクセサリーや服飾雑貨店の事例
こちらのお店、奥の壁面にも沢山のアクセサリーやバッグを扱っているの
に、お客様はなかなか奥まで入っていらっしゃいません。
そこで、お客様が歩いてくる方向に向けて、什器の向きを90度動かしてみたのです。
これによって、歩きながら自然と商品が目に入るようになりました。
商品の視認性が良くなったのです。

さらには、什器の角度が変わることで、お店の奥へ入る開口部が広くなった。
実際の効果としては
・この什器で商品を見る、立ち止まる人が増えた。
・この什器からの売り上げが増えた。
・開口部から入店されるお客様が増えた(什器の角度が変わったことで、お店と外部通路の境界線をいつの間にか跨いでいる、お店に入るという心理的な抵抗感が自然と取り払われた)
といった効果が見られたのです。
これは、『店内へ入る壁』を『90度の自然な視線誘導』に変えることで、お客様が無意識のうちにあなたの店に吸い込まれる仕組みを作った VMD 戦略です。
アパレルショップの事例
商業施設では、お客さんはお店と並行して歩いていらっしゃるような立地のお店が多いですね。
ですからお客様からまず最初に見えるのは入り口付近の壁になります。
しかし、このお店では何も表現されていませんでした。
その奥にマネキンは立っているものの、正面を向いていました。
そこで、歩いてくるお客様の目につくように工夫しました。
ピンクの壁とコントラストのあるカラーのスタイリングで、壁の前にマネキンを構成し直す。
マネキンの向きは、お客様の歩いていらっしゃる方向に角度をつける。

次に奥で商品を展開するラック。
これをマネキンに近づけて配置する向きを90度変更し、高さも少し低めに。
マネキンが着ているスタイリングの色違いを、コーディネートされている帽子やバッグと共に展開。
単なるラックが思わず近寄って触りたくなるムードのあるラックへと進化。
『マネキンの位置の変更による壁面とのコントラスト』、そして『奥への商品連動』こそが、お客様の視線と興味を最初から最後まで離さない VMD の基本かつ最も強力な手法です。
結果、入店客数は大きく増えたのです。
自分がお店の中にいると、つい『お客様は正面からやってくるもの』と感じてしまいます。
しかし実際の客導線を外に出て、プロの目線でチェックしてみてください。
この『お客様の心理と導線をデザインする VMD 戦略』こそが、入店客数を増やし、売上を向上させる最短ルートです。
長年の経験でこの客導線と心理を極めた私が、あなたの店舗に伺い、具体的な改善策を徹底指導させていただきますよ!

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