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目に見えないものに価値がある時代へ その2

昨日、すべてをデータ・数値をベースに仕事を進めていった、SPA黎明期時代の経験について書きました。↓

今日はその続編です。

こころの時代

これからは“こころ”の時代だ、と言う話を、良く耳にします。

それは多分、こんな理由だから。

 

単にモノを売った買ったのビジネスは、ECのほうが得意かもしれません。

しかしEC上だけでは心は通わせにくい。

商品管理やレジ精算業務はAIのほうが得意です。

しかしAIには心は無い。

だからリアル店舗ではお客様の心に響くビジネスをすることだと。

そういった理由だから、と思います。

 

たしかに目に見える数値データは独り歩きしてしまうことがあります。

また、指示書の文言が伝わるかどうかは、文章の表現力に左右されます。

例えば下のようなこと↓


「売れ筋商品だから一番お客様が触れる場所に置きなさい」と指示通りデータ上で一番売れている場所に一番売れている商品を置いてみた。でも売れなかった。

売れなかったのは売れ筋の商品がグレーで一番売れる場所が黒い棚で、本来の魅力が沈んで見えたからかもしれない。

 


「こんなススメ方をすればセット売りにつながったので同じ様にしなさい」と指示通りのセールストークを話した。でも売れなかった。
売れなかったのはセールストークの中味ではなく、不自然な笑顔にお客様が心閉ざしたからかもしれない。


 

データが有るのは良いことです。

比較検討や経験値の蓄積や課題の抽出に、とても役立つ。 

 

ただ本当に大事なことは、更にその奥の数値やデータでは見えない部分に隠されていることが多いのです。

目に見えないものに価値がある。

そこに思いを馳せられるかどうか?

数値やデータに反する内容にも、目を向けられる余裕を持てるかどうか?

大きな声だけでなく、小さな声にも耳を傾けられる器量をもてるかどうか?

そんな姿勢が相手の心に響くビジネスにつながるような気がします。

そして“こころ”は、人間だけがもてるもの。

令和時代

新元号の令和には「人々が美しく心寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」そんな意味が込められているそうです。

pixel2013 / Pixabay

 

心は目に見えない。

だから察したり、汲み取ったりすることですよね。

数値に敏感になるのと同じくらい、気持ちや感情に敏感になってみる。

 

見えないものを見るってこと、僕も全然できていなかった。

新しい時代には、そんなことにもチャレンジしたいなぁ・・・

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