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リドリー・スコットと宮﨑駿の絵、ヴィジュアル。

1024px ridley scott by gage skidmore

先日、映画『ブレードランナー』をダイジェストで見る機会がありました。

監督はリドリー・スコット。

リドリー・スコット監督。wWikipediaより。

リドリー・スコット監督。wWikipediaより。

「レプリカント」と呼ばれる人造人間が奴隷として労働する近未来が舞台のSF映画です。

外見は人間と変わらない。しかし感情移入する能力がないはずの「レプリカント」

やがて彼らにも感情が芽生え始め、人間に反旗を翻し殺人を犯すまでになる。

そんな「レプリカント」を処刑する専任捜査官は「ブレードランナー」と呼ばれている。

ハリソン・フォード演じる「ブレードランナー」を主人公にストーリーは展開されます。

ブレードランナーとブラックレイン

ダイジェストを見ていてふと思い出しました。

それは「ブラックレイン」という映画。

過去に何度か見ました。監督は「ブレードランナー」と同じリドリー・スコット。

こちらは刑事もの。

主たる舞台は日本。それも大阪です。

ニューヨーク市警の刑事にマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシア。

日本の刑事に高倉健。

ニューヨークで殺人を犯し、マイケル・ダグラスたちに護送されるヤクザ役を松田優作が演じる。

メッチャ豪華なキャストですね!

 

ブレードランナーとブラックレイン共通して感じたこと。

それは絵、ヴィジュアルです。

近未来と現代。

SF映画と刑事物という違いはあります。

でもその絵は同じテイスト。

一見してリドリー・スコットの演出だとわかりました。

そのヴィジュアルの特徴は、煙と光と影です。

煙(スチーム)

ニューヨークの街では歩道上からスチームが立ち上がる画像が良くありますよね。

あれは暖房用のスチームパイプが地下に張り巡らされており、その高温になったパイプに地下水などが当たると、蒸気となって吹き上げるために出るそうです。

この映画では、そのスチームがこれでもかというほどいたるところで立ち上っている。

歩道はもちろんのこと、街中の屋台などでもスチームスチームスチーム。

見ていてぐっしょり濡れてしまいそうなほど。

特にブレード・ランナーは常に雨が降っている設定の世界が描かれているのでウエット感が満載です。

光と影

主たる画像は影が多い。

故にところどころ差し込む光、これが特徴的に見えます。

決して明るい太陽の光ではありません。曇った空が持つようなニュアンスの光。

それが間接的に差し込む。

その光の部分にはクリーンではない空気が立ち込めている。

煙やホコリが差し込む光で浮かび上がるような絵。

これもリドリー・スコットの特徴的な絵、ヴィジュアルを構成してる要素だと思いましたね。

千と千尋の神隠し

このリドリー・スコットの演出を思い返してみて次に連想されたのが、実に「千と千尋の神隠し」です。

その映画の冒頭、主人公の千尋という女の子の一家が道に迷うシーン。

突如現れた町のなか。

良い匂いにつられて、お父さんとお母さんがつい屋台ののれんをくぐる。

千尋が両親を探して、やっとどりた時の屋台での両親の衝撃的な姿。

その時の絵はまさにリドリー・スコットの作品をイメージさせるもの。

スチームがもうもうと立ち込める屋台。

ウェットな描写。

光と影。

この作品はアニメですが、リドリー・スコットの絵、ヴィジュアルと同じ空気感を描写しているような気がしました。

 

リドリー・スコットの作品は他には見ていません。

それだけにボクにとてはわかりやすい絵、ヴィジュアルとして記憶されています。

独自のスタイルがあると伝わりやすいなぁ、と思いましたね。

 

『ブレードランナー』、今度はダイジェストではなく全編通してみてみよう。

 

・・・・・そういうことです。

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