つい買ってしまいたくなる空間とは?
VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。
見やすい高さを意識しましょう!
商品を展示・陳列するには、お客様の見易い高さ・手に取り易い高さを意識しましょう。
高過ぎず、低すぎず、その商品に合った高さで見せることです。
例えば手が届かないほど高い位置に商品が陳列されている場合。
高い位置というのは遠くからはよく見えます。
しかし、近づくと逆に見えにくい。
せっかく興味を持った商品でも高すぎて手が届かないと、不親切ですよね。
商品を見るのを諦めてしまわれるかもしれません。
こういう場合は、高い位置の商品は遠目からのディスプレイ用として捉え、同じものが手に取りやすい位置にもある、といった対応をしましょう。
逆にとても低い位置の場合
例えば小さなアクセサリーを低い位置で見せても、モノが小さいだけにわかりにくいですよね。
かがんだ窮屈な姿勢で見なければなりません。
こうなると、最初は興味があっても、途中で辛くなり、お客様は見ることを諦めてしまわれるかもしれません。
この低い位置はストックスペースにするか、靴や大きめのバッグを置くのが良いでしょう。
このようにそれぞれの商品にあった適正な高さを意識することで、よりお客様に見てもらいやすい環境になります。
アクセサリーを見せる空間
さて、先ほどのような、小さなアクセサリーを展開するのに、グッと適した空間というものがあります。
それはこんな空間です。
他のスペースより、天井は低く、横幅は狭く設定されています。
おまけに、壁と同じように天井にまでウッドの板が張り巡らされています。
ちょっと狭いトンネルに入ったような空間。
こんな空間というのは妙に落ち着くんです。
ほら、小さな頃に、テーブルの下や押入れの中、ダンボールの箱の中などに入って遊んだ思い出はありませんか?
これは人間の本能的なものなんです。
大きな広間で横になる時、ど真ん中はなんだか落ち着かないので、壁に寄りそって休んだりするのも同じです。
アクセサリーなど、しっかり吟味したい場合は、ガランとした広い空間よりも、こんな囲われた空間の方が良いんですね。
なんだか気持ちが落ち着く。ゆっくり商品を吟味できる。内装の雰囲気と商品が上手くマッチする事で、商品の価値が高く伝わる。具体的には滞在時間が伸びて購買率向上する。
こんな効果が見込まれるんですね。
だからあえてこんな空間ができるように設計してあるんですよ。
・・・・・そういうことです。
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