どうなる?これからの店舗|リアル店舗の魅力
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
この4回、リアル店舗の魅力について書きました。
ヒト・モノ・ウツワ、それぞれの魅力が一体となって味わえるのがリアル店舗なんです。
昔から同じ事もあれば、これからも変わっていくこともあるでしょう。
そこで、これからのリアル店舗について思いを馳せてみました。
『instagramにアップされていたショーウインドウの写真。
あまりにステキだったのでお店まで足を運ぶことにした。
もちろん事前にアポイントをいれて。
お店に行くと、そこは自分の理想・お気に入りの空間を表現したインテリアが広がっている。
窓からさす光。プランツの柔らかな枝から伸びる繊細な葉が、かすかに揺れている。
「あぁ、こんな部屋で暮らしてみたいなぁ」そう思わせてくれる。
自分のライフスタイルをデフォルメするようにスパイスを効かせた香り。
心地よい音楽。
ゆったりとしたソファに腰掛けると、紅茶が差し出される。
それは自分のためにセレクトされた器に淹れられている。
そのカップ&ソーサーに、とても惹かれる。
そこでお店のスタッフと会話を楽しむ。
最近観た映画や読んだ本やインテリアなんかについての、リラックスしたお話。
お店のインテリアに溶け込んだラックと棚には洋服や雑貨や書籍が程よい量感で配置されている。
決して多すぎず、且つ寂しすぎない量。
お店のスタッフは自分の好きなテイストをわかってくれているので、そこに用意されている商品はどれも魅力的。
そう、このお店は来店されるお客さんに合わせて商品陳列をセレクトし直してくれるのだ。
ゆったりとしたフィッティングルームで試着してみる。
あらかじめサイズを分かってくれているので、用意されたどのアイテムもピッタリフィットする。
試着したまましばらくソファでくつろいでおしゃべりしたり、お店の中を歩いたりしてみた。
やはり実際に使ってみることが商品への満足度を高めてくれる。
先程のカップ&ソーサーに惹かれた様に。
帰り際、テーブルのタブレット上の商品に目を通しサインする。
何点かの洋服と紅茶を飲んだ時に気に入ったカップ&ソーサー。
そしてそのまま店を出る。商品は何も持たずに。
しばらく街を散策してお家に帰る頃には、もう商品が届いているはず。
今日お店で体験した居心地の良さは、これからの私の暮らしの中でも再現されることだろう。
そう、あのお店・スタッフは私にとってのライフスタイルのアドバイザーなのだ。』
モノを売るのではなく、そのお客さんのライフスタイルを彩ること。
それがこれからのリアル店舗に求められる姿だと思うのです。
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