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『何を見せるか?』よりも『どう見せるか?』だ!

こんにちは!

藤井雅範です。

 

子どもたちの夏休みも終わり、今日から登校が始まったところが多いようです。

ファッションの店頭も秋物、あるいは秋色夏素材といった商材で彩られています。

美術館に学ぶ洋服の見せ方

絵画などを美術館で見て「良いな!」「美しいな!」「魅力的だな!」「惹かれるな!」と心を動かされることがあると思います。

そういった場合、作品の力はもちろんですが、それ以外の要素で作品をいかに引き立てているのか?という点にも注目してみましょう。

 

例えば額

その作品を引き立てるためにどんな額に入れるのか?

これには作者がよりこだわりをもってセレクトしている場合が多いのです。

同じ作品でもどんな額に入れるのか?によって、その作品が引き出す魅力は大きく変わってくることを、作者はよく知っているのです。

 

例えば背景

今回の展示のテーマ、カテゴリー分けによって、どんな背景をその作品に持ってくるのか?

これによって見え方は変わってきます。

一人の作家の変遷がテーマ。

モノクロばかり描いていた時代から、有彩色を描くようになった時代の変化を表現したい場合。

例えば、モノクロの作品たちがならぶ中央に、一つだけ有彩色の作品を中央に展示する。

その事によって、その作者のたどってきた作風の違いをより際立たせようという効果を図ったりするのです。

そしてその有彩色のキーカラーを背景の壁の色に持ってきたり。

そうすることで、モノクロの作品たちがコントラストを持って見えるようになり、中央の作品はハーモニー豊かに映る。

あたかもその壁全体が作品のように見えてきたりするのです。

 

こういった場合にはアートディレクターのセンスで、展示会全体の完成度が変わってきます。

キュレーターの意図もより深く伝わってきたりしますね。

 

お洋服を見せる場合も同じ

額を選ぶように道具を選ぶ

その洋服はハンガーに掛けたほうが映えるのか?テーブルに広げたほうが魅力的なのか?あるいはフックに引っ掛けたほうが良いのか?マネキンに着せるのか?トルソーに着せるのか?

という風に道具を吟味する。

背景を選ぶように壁紙や什器を選ぶ

壁紙の色は何色?

棚は何色?素材はウッド?ガラス?スチール?

といった点を追求する。

 

あなたが仕入れた大切なお洋服たち。

こんな考え方で更にその価値を高く伝えてくださいね!

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