タンスに仕舞われにくいアイテムって、なんですか?

今の季節に洋服を整理するときは、基本的に冬物と夏物を入れ替えます。
そして春物はモジモジと居心地悪そうにしている。
「まだ着る機会はあるよ!」
「いやもう暑いよ!」
「でも羽織るには丁度よいかもね!」
持ち主の気まぐれに翻弄されながら、仕舞われるのか?まだ活躍するのか?そのどちらかの運命をたどるのです。
季節を問わずに活躍する素材とは?
でもいつの季節にも仕舞われずに常にスタンバイしているアイテムもいくつかあります。
代表的な素材はデニム。
デニムのパンツはもとより、デニムのジャケット(Gジャン)も仕舞われづらいアイテムだと思います。
いまクローゼットを見ても、実に6着のデニムジャケットがありました。
そのうちの3つはたまたまリーバイスのもの。
ちょっと比較してみました。
2つはヴィンテージのレプリカ(復刻モデル)として購入。
一つは限定のコラボアイテムとして購入したものです。
ヴィンテージの古いアイテム順に左から並べてみました。
リーバイスの3枚のジャケットを比較
一番左は「ファースト」と呼ばれていたモデル。
いわば世界で初めてのデニム素材のジャケットと言ってよいでしょう。
真ん中は「大戦モデル」と呼ばれていたモデル。
第二次世界大戦中だったので、「ファースト」モデルから胸のポケットのフラップが省かれたり、ボタンがドーナッツ状にくりぬかれたりしています。
戦争中なので、物資を削減して作っていたのですよね。
そして面白いのは、本当はフロントのボタンが4つだったということ。
なのにレプリカでは5つになっています。
コレはリーバイスのジャパン社の企画品なので敢えてそうしたのか?
(ボタンが多いことでシルエットや収まりが良くなる??)
ソックリに再現することを許されなかったのか?
謎が残る部分です・・・
一番右のジャケットはフォース(70505)と呼ばれるモデル。
コレはロイヤルオーダーというハリウッドのジュエリーブランドとのコラボ商品で、胸ポケットのボタンはシルバー製。
本来は全てのボタンが真鍮色なのですが、コレは胸のシルバーに合わせて、全てのボタンをシルバー色に変更した模様です。
『LEVI’S』から『Levi’s』へ
また胸ポケット脇のタブの違いも。
左2つはビッグE仕様、右はスモールe仕様です。
これはリーバイス社のロゴが、1971年に『LEVI’S』から『Levi’s』へと変更されたのに伴う変更だそう。
なのでビッグEが付いている物は1970年以前、スモールeが付いているものは1971年以降に製造された可能性が高い、といえそうです。
3つのジャケとを見比べるとよく分かることがあります。
左の2つは丈が短く、ボタン数も少ない、ワークウエアとしてのデザイン。
右の70505は丈も長く、ボタン数も多く、タウン用のジャケットとしてのデザインに変化してきている、ということですね。
インナーにセーターやスウェットを着ると寒い季節にも活躍し、Tシャツの上に羽織れば春夏秋と活躍する。
『Gジャン』まさにタンスに仕舞われにくいアイテム=使えるアイテム、と言えそうですね。
今日のブログ、VMDとは関係なく、つれづれなるままにつづってみました。
たまには良いですよね?
・・・・・そういうことです!(笑)
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