マツダに学ぶ、『見せるもの』と『売っていくもの』

公開日: VMD, マーケティング


なぜマツダはロードスターをCMで使っているのか?

マツダのCMが印象に残った。

赤いロードスターが駆け抜けるCM。

スポーツカーのある暮らしの素晴らしさ、を感じます。

なんといってもカッコ良いしね!

ロードスター

きっとロードスターは沢山売れてはいないでしょう。

多分マツダで売れているのはデミオやCX-3などのクルマなんだと思う。

単純に販売台数だけだと、これらのクルマとぜんぜん比較にならないでしょう。

そしてマツダのスタッフも、ロードスターがデミオに負けないくらい売れるとも思っていないことでしょうね。

 

ではなぜCMで表現するのでしょうか?

他の自動車メーカーがスポーツカー分野で必ずしも積極的ではない今、ロードスターを作り続ける・売り続けることは、マツダというメーカーの独自の価値を伝わりやすくする行為になっているから、だと思います。

 

『見せるもの』と『沢山売るもの』はイコールではない。

売れるもの、売りたいものを表現するだけではお客様への反応は薄いのです。

 

お洋服屋さんなどファッションのお店でも同じです。

よく売れているものだからそれを見せる。

たくさん売りたいからそれを見せる。

これは正しいようで正しくありません。

 

テレビのCMのように、お客様にまずお店やブランドを知ってもらうという意味では『見せるもの』が大切になってくるのです。

お店でいうとどんな場所でしょう?

ショーウインドウやステージといった、独立した見せ場がこれに該当しますね。

 

こういった場所では『見せるもの』を見せましょう。

『見せるもの』と言うのは、マツダのロードスターのような存在のものです(笑)

数はたくさん売れないかもしれないけれども一番あなたのお店らしい商品、そのブランドらしい商品になりますよね。

他のお店にもありそうなもの、ではない。

あなたのお店の独自性が一番出ている商品をセレクトして『見せる』こと。

テレビのCMのように、まずあなたのお店やブランドを知ってもらう、覚えてもらうことが大切だから。

 

『見せ場』で惹きつける、興味を持ってもらう。

実際に売るものは見せているものでなくっても良い、なんでも良いのです。

 

まず『見せ場』であなたのお店やブランドの独自の価値を表現しましょう。

さて、あなたのお店ではできていますか?

 

・・・・・そういうことです。

 

 

 

 

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藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

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VMD:ヴィジュアル・マーチャンダイジング→ お客様にあなたのお店(あなたのブランド)の価値を“視覚をメインとした五感で伝えること”。そのシステムのことをさす場合もある。

VP:ヴィジュアル・プレゼンテーション→ そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。

IP:アイテム・プレゼンテーション→ そのお店で、商品が、お客様が手にとれるように陳列されている状態、またはそのスペースのこと。

PP:ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション→ IPされている商品群をピックアップして、着こなしや着回し使い方を表現すること、またはそのスペースのこと。いわゆるPOPもこのPPの一部に分類されます。

ファサード:お店の顔→ そのお店の外部の通路に面した部分をさします。特に、入店客数に影響を与えるスペースでもあります。

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