裏話まで語る事ができれば、共感を得られやすくなる・・・

公開日: VMD


VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。

線の細い穏やかなスタッフ

先日訪れたショップでのこと。

特に何を買うでもなく、ふらっと立ち寄ったお店。

アメリカンカジュアルテイストですが、多少マニアックな加工やバイイングの商材も置いているセレクトショップです。

一点の一風変わったスウェットシャツに気を取られ眺めてくると、スタッフがさり気なく声をかけてくれた。

『そのスウェットは左身頃は50年代、右の身頃は60年代のものを再現して作ったものなんですよ・・・』

丸いメガネを掛けた、お店においてある商材の無骨さに比べると少々線の細いスタッフが穏やかに話してくれました。

『実は、元々存在していたあるブランドのスウェットを買い付けたお店が、独自に二種類のスウェットをカットしてつなぎあわせたそうです』

『それを見たブランド側が、面白いね!、と共感して自ら作ったそうなんです・・・』

『元々存在していた在庫を組み合わせて作ったものなので、製品として世にでるのはごく少量だけなんです』

ボルドーのシャギードッグのセーター(トゲのある植物で引っ掻いて仕上げてムク毛の犬のようにフワフワさせた加工)に深いオリーブのコットンパンツの履いた彼は、少しづつ裏のお話しを語りだしてくれました。

ヴィンテージセーター

また、こんなお話も。

インディアンジュエリーの品揃えが充実していて、なおかつ他の店より低価格で提供できている理由。

『他店は、ディーラーを通して買い付けるので中間マージンがとられるんです。でもうちは、バイヤーが現地まで出向いて作家に発注するので、この価格で提供できているのです。しかもこのサイズのターコイズをたくさん繋いで徐々にサイズを変化させるようなデザインは通常の買い付けでは入手しにくいんです。直接オーダーするから可能になったんですよ・・・』

価値を高く感じると欲しくなる

ボクも関心のある内容だったので興味見深く聞かせてもらうことが出来た。

彼の見識と、このお店の商品を彼自身がとても好きなんだってことが伝わりました。

そして、彼の商品知識やファッションアドバイザーとしての見識に信頼感を感じてしまったのです。

元々買う予定もなく立ち寄ったお店でしたが、結局スウェットシャツを購入しました。

もちろん何も聞いていなくても魅力のあるデザインです。

しかし彼のお話しを聞いているうちに、その価値が高く感じ取れたから買ってしまったのだと思います。

 

一般的な商材を扱うお店では、聞いてもいないのに商品のことを深く話されても、却って迷惑に感じることもあります。

しかし少々マニアックな商材の場合なら共感を得られやすい。

もちろん、お客様の様子に応じて、声を掛ける際のムードや距離感などには配慮したほうが良いのですが。

お店の商品を深く好きになること、学んだ知識だけでなくその裏の話を語ること。

そうすることで共通の話題で楽しい時間を過ごせる、お客様から信頼を得られる・・・

そんなことを感じました。

 

 

《12月12日に自主セミナーします!》

場所は芦屋。

『リアル店舗だから出来ること|ビジネスの本質とは?』そんなことをテーマにお話します。

懇親会もやりますよ!

みなさん、今年の締めくくりにご一緒に盛り上がりましょうね!

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藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

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VMD:ヴィジュアル・マーチャンダイジング→ お客様にあなたのお店(あなたのブランド)の価値を“視覚をメインとした五感で伝えること”。そのシステムのことをさす場合もある。

VP:ヴィジュアル・プレゼンテーション→ そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。

IP:アイテム・プレゼンテーション→ そのお店で、商品が、お客様が手にとれるように陳列されている状態、またはそのスペースのこと。

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