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「何を見せる?」から「どう魅せる?」へ |第二話

昨日からスタートしたこのシリーズ。↓

軽い読み物風にして身近にVMDを学んでいただける構成にしています。
今日は第二話。引き続きお楽しみください!

 ★

『お客さまの導線が伸びれば・・・』

 ようやく店頭での仕事にも慣れてきた。

時々やってくるエリアマネージャー、第一印象は悪かったけど今は好き。

このあいだの、店頭ディスプレイの変更による入店客数改善策もすんなり受け入れてくれたし、なによりファッションに共感できる!

真っ直ぐなロングヘアーにちょっと濃いめのアイラインという彼女。似合うスタイリングのチョイスは素直に素敵だし。

この街にも慣れてきた。

そう、お気に入りは家の近くにある古い民家を改装したカフェ。

音楽はいつもマスターが選んだ古いレコードが流れている。

そこのマスターとの会話、なんだかほっこりするんだなぁ。

 マスターは長年アパレルメーカーでVMDの仕事をしていたそうで、世間話をしている中でも気づかせてくれることが沢山ある。

 「お店ってさ、導線が伸びれば売上が上がるんだよ」

カウンターに座ってコーヒーを飲んでいた私に向かってマスターはそう言った。

いつもながらのホッコリする笑顔を浮かべて。
マスター、結構な歳のおじさんだけど、笑顔は子供みたい。

身体はクマのぬいぐるみみたいにフンワリしてる。

「えっ、どういうこと?」

「入口付近には人が来てくれるのに、なかなか奥に入ってくれないお店ってあるでしょ?」

あっ、まさに今のうちのお店のことだ!

 「外の通路を歩きながら店頭の商品に触れられるのと、お店の奥まで入って来るのとではお買い上げ率が違ってくるんだよ」

えっ、お買い上げ率!それうちの課題だって、このまえエリアマネージャーにも言われてたよなぁ。

 「で、お買い上げ率はどうすれば上がるの???」

「ふむ、あっレコードが終わった」

 マスターはレコードを掛けかえるためにカウンターの端まで行ってしまった。

私の質問は、まるで雲のようにポワンと宙に浮いたままだ。

「ねぇ、マスター」

「あっ、お買い上げ率だったね。そう、例えばこのレコードだよ。自分が気に入って入ったお店で自分の好きな音楽が流れていて、それがその空間にとってもマッチしていたとしたら、居心地が良いでしょ?」

「うんうん」

「居心地が良いと長くそこに居たくなるよね。つまり滞在時間が伸びる。滞在時間が伸びると売っている商品に触れる機会も増える。そんな時間を過ごしていると商品の価値が高く感じられるんだよ。外の通路を歩きながら前のラックにかかっている商品を触るのとは、お客さんの心構えが全く違うってこと。そのために一番基本的なことは導線を長くとるってことなんだ」

「じゃぁ導線を長くとればお買い上げ率は上がるの?」

「うん、まず店の奥までしっかりとした幅で導線をとる。ショッピングモールなら主導線は1メートル50センチの幅は欲しいね。それと奥には印象的な演出があると近づいてもらいやすい。大きなヴィジュアルとかね。レジにスタッフが突っ立てるだけじゃ、奥まで行きづらい・・・」

うんうん。それは何かわかる気がする。

 よし、今度はまず導線を見直すことをやってみよう!

なんだかお店に出勤するのが楽しみになってきた。

第三話につづく

奥までとられた導線。奥の壁にはヴィジュアル。

セミナーの様子を収めたDVDを発売中!

VMDの基本から、売上をアップさせるシナリオ作りまで収録しました。

そのまま社員研修にも使用できますよ!

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藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

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