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「具体美術協会」そのスピリッツに触れる。堀尾貞治のパフォーマンス!

コツンコツン、コロンコロン、小石がぶつかり合う、心地良い音が、ホールの中に響き渡る。

コツンコツン、コロンコロンという音が続いて、いつしか作品は完成する・・・

ポスター

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

今日はパフォーマンスを見てきました。

芦屋市立美術館で行われた、元具体美術協会員の堀尾貞治さんのパフォーマンスです。

床に敷き詰められた、およそ5メートル×5メートルの白い紙。

堀尾さんは、スニーカーを脱ぎ、紙の上に上がります。

手には二つのバケツをぶら下げて。

パフォーマンスは、堀尾さん自身が吹くホイッスルで開始されます。

まずは、黒いペンキのついた刷毛で文字を書きはじめます。

「あたりまえのこと(コロンコロン)具体、海を渡る。芦屋美術5、JULY 2014 S,HORIO」

 左上から書きはじめ右上までの一行でここまで書き上げます。

次に左に戻ります。

ここからが、(コロンコロン)。

ペンキが入っていない方のバケツをひっくり返します。

中から大小さまざまな小石たちが白い紙の上に転がり落ちる・・・

次の瞬間、ペンキのついた刷毛を使って、あたかもほうきで掃除するかのように、小石達を転がしはじめます。

大変な勢いで・・・

するとその掃除した軌跡が線となって残ります。

それが、作品。

おそらく70代半ばの堀尾さんが、腰を曲げ床に向かって一心に刷毛を使う。

大変なスピードです。

ホールの中には、コツンコツン、コロンコロンという心地よい音が響き渡る。

5メートル×5メートルのキャンパスがすぐにペンキで埋め尽くされました。

まさしく、ライブ・・・

http://youtu.be/aVRGtt5Pet4

見ているうちに不思議な感情、感動がこみ上げてきました。

コロンコロン

「具体美術協会」

まぎれもなくそのスピリッツに触れられた瞬間、だったような気がします・・・

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