リアル店舗は『売る場』から何に変わるのか? ファッションビジネス学会での発表と、産地ブランドの可能性
こんにちは!
VMDコンサルタントのMATT(マット)こと藤井雅範です。
先日は新宿の文化学園大学にて
『ファッションビジネス学会』に参加させていただきました。
『ファッションビジネス学会』とは、1993年11月に発足し2002年9月に日本学術会議の登録学術研究団体に認定された学会です。
新たな背景と動向に関心をもった研究者を主役として、その美意識をもとにファッション&ファッションビジネスで心豊かな未来を創造。そのための交流と創意工夫、研鑽をフォロー・サポートする学会です。
僕も学会発表させていただきました!
今回、は『リアル店舗はモノを売る場ではなくなる』というテーマで発表しました。
ECで何でも買える時代だからこそ、店舗の役割は『モノの販売』から『商品体験・店舗体験』や『価値観の共有』へとシフトしています。
そして、『リアル店舗とオンライン表現に一貫性があることで効果がアップする!』
ということをお伝えしました。
参加された先生方から『VMDの視点が広がりました』という嬉しいお言葉をいただけたことで、私が実践・指導し続けている「体験型VMD」の使命を再確認することができました。
また、沢山の先生方の発表も拝聴しました。
田口一子先生による児島デニムの考察も、非常に示唆に富むものでした。
田口一子先生の発表
“岡山の児島デニムで有名な「KAPITAL」がLVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)のグループに入った 。
「KAPITAL」、国内は13店舗の直営店のみで展開。
児島が国産デニム発祥の地と言われている(元は学生服を作っていた)。
・職人が多い
・国内外から高品質のバイヤーがいる
・小ロットの対応ができる
・大量生産には向かない
・原材料が高い
・インバウンド効果、児島ジーンズストリート(400mに50店舗)で街おこし
課題として:ブランド間の差別化、EC対応に弱い、若手人材不足といった問題がある・・・”
と言った内容。
僕もデニムが大好きなので、とても興味深く聴かせていただきました。
小ロットで高品質、職人のこだわりが詰まった産地ブランド。
これらは『安売り競争』から脱却し、独自の価値を伝えるVMDが最も活きる分野でもあります。
ブランドの差別化や若手人材不足といった課題も、VMDによる『誇りの持てる店づくり』で解決できるヒントがあると感じました。
学会という場で得た最先端の理論と、日々現場で培っている実践的なテクニック。
この両方を掛け合わせることで、あなたのお店だけの『選ばれる理由』を一緒に作り上げたい、改めてそう強く感じた一日でした。
『これからの時代の店舗運営』について、具体的な戦略を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!


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