紅茶を飲むのに最適な場所

ファイヤーキングのカップが好きでいくつか持っている。

厚いミルクガラスのコーヒーカップやマグカップ。

いずれも40年以上も前のものらしい。

 

よく使うのはピーナッツのキャラクターが描かれた白いマグと、ジェダイと呼ばれる翡翠色のマグ。

これらはコーヒーを飲むときに使う。

ジェダイ(翡翠色)のマグ

紅茶を飲むときはジェダイの少し飲み口の広いカップを使う。

濃すぎず薄すぎず香りを逃さずいれるのはちょっとだけ気を使う。

砂糖もミルクもレモンの何も入れないから、温度と濃さが大切かな

 

いずれにしてもファイヤーキングのカップで飲むと美味しい。

不思議だがそう感じる。

それはきっと半透明で厚みのあるミルクガラスが、コーヒーや紅茶の味を柔らかくまろやかにしてくれるからなんだと思う。

物理的にまろやかになるのではなく、多分にそのイメージから引き起こされる、なんとなくの感覚なんだろうけれど・・・

 

どんなシュチュエーションで飲む紅茶が一番うまいのか?ということを考えてみると、冬の海を思い出す。

 

荒れた海でこてんぱんにやられて、引き上げてすばやくウエットスーツを脱ぎヒーターの効いた運転席に滑り込む。

朝出掛けに作った、アラジンの魔法瓶にはいった紅茶。

まだ暖かいそれを、少しずつ喉に流し込んでいく。

海の中での、気が滅入るくらいに歯が立たない自分の姿を思い出しながらも、疲労感が心地よく感じられてくる。

下手な自分でも『まぁいいか』と思えるように・・・

 

紅茶というものを初めて飲んでから50年近く経つ。

紅茶そのものが美味しいとか、体に良いとか、栄養があるとかはよくわからない。

でも落ち着いたり、温まったり、読んでいる本が深く味わえたり。

一杯の紅茶は、気分を切り替えるためにあるんだろうね~

 

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