お店の未来

こんにちは!

藤井雅範です。

 

VMD=ヴィジュアル・マーチャンダイジング

直訳するとMD(マーチャンダイジング)の視覚化。

商品政策を視覚で表現する、というニュアンスですね。

ファッション専門用語と思われがちですが、実際は小売業全てに当てはまる用語です。

僕は最近

VMDとは?:お客様に企業理念を表現する活動

と定義しています。

“お店やブランドのコンセプトを、お客様に伝わるように伝えていく活動”

とも言えます。

だからコレは“ビジネスとしてのシステム”といったニュアンスですね。

 

VMDの捉え方

さて、VMDには二通りの視点が考えられます。

例えばこういう事。

  • 作った(または仕入れた)商品を売れるように店舗で展開する方法なのか?
  • 店舗の各スペースを活かすべく商品を企画していく(あるいは仕入れる)ことを指すのか?

 

プロダクトしたものを店舗での販売方法を企画する視点。

店舗での購買行動をより魅力的なものにするために商品を企画していくという視点。

この2つの立ち位置がある、ということです。

 

本来は後者の考え方こそVMD(ヴィジュアル・マーシャンダイジング)という言葉にふさわしいのです。

前者であれば【ディスプレイ】という言葉のほうがしっくりするかもしれません。
しかし・・・
残念ながら日本で【VMD】といえば、前者の捉え方しか出来ていない会社が圧倒的ではないでしょうか?

 

本来のVMDから考える、これからの店舗

qimono / Pixabay

これからのリアル店舗の意義を考えると、もうモノを売ったり買ったりするだけの場ではなくなっていくと思います。それだけならECで充分。

リアル店舗は、『商品』を介して消費者にライフスタイルを提案する場になっていくと思います。

 

そう考えると、例えばこんな風に考えられます。

ショーウインドウは新しいライフスタイルを提案する場。

そこで見せるために、お客さんをハッとさせられる気づきのある商品を開発する。

 

店内はライフシーン別にスペースが分けられている。

例えば、『ワークスタイル』の入り口で見せるべき商品は?

その奥へはそれをナイトシーンへの着回せる提案の商品でお客さんに“発見”を感じていただく。

 

例えば『デイオフスタイル』の入り口で見せる商品は?

その奥へはそれをリラックスシーンへ着回せる提案の商品でお客さんに“納得”していただく・・・・・

 

フィッティングする際には、変化したシーンへの対応をアクセサリーや服飾雑貨を使って更に深く演出し“共感”していただく。

 

 

こんな風に店舗のスペースの役割を設定してそこで見せるのにふさわしい商品を開発する。

といったイメージです。

正確に言うと、商品だけでなく空間演出や接客・応対まで企画していくということですね。

最終的には“感動”を感じる購買体験をしていただくことを目指すのです。

 

だから、商品の企画開発〜内装インテリア〜ディスプレイ〜接客応対〜SNS発信〜ECでのヴィジュアルまで一貫性をもたせて行くことが大切。

 

顧客体験でいうと

『発見』、『共感』、『感動』を企画していくこと。

お客さんが店頭で『発見』、『共感』、『感動』してくださる姿を想像しながら商品、空間演出や接客・応対まで企画していく。

それがこれからのVMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)なのかもしれません。

 

そんな店がたくさんできるといいですね!

リアル店舗、お店の未来はきっと明るい。

 

今日も読んでくれて、ありがとうございます!

 

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