今こそ、デパートメントストアの復活を!
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
阪神百貨店梅田本店が4月6日、改装を経て全面開業しました。
『食の阪神』の位置付けが鮮明な改装ともいえます。
やはり阪神百貨店といえば『食』
地下の食料品売り場の名物デラバン(イカ焼き)は僕も大好物! 笑
百貨店なのに庶民的な味ですよ〜
そして8Fの催事場では毎週趣向を凝らしたイヴェントが開催。
僕も先日のデニム博を拝見して来ました。
デニム素材をキーに独自のテイストのメーカー・ブランド・作家さんが参加、見応えがありましたね。
百貨店の語源
百貨店というのは『デパートメントストア』
その始まりはパリの『ル・ボン・マルシェ』です。
アリスティッド・ブシコーと彼の妻マルグリットが構想。
パリのオペラ座をモデルにした店舗空間・派手なショーウインドウ・コレクションやアートといった文化的な展示を行いました。
その手法に消費者は魅了され連日店舗に押し掛けたのです。
日本の百貨店の不振
僕も子供の頃は大好きだった空間である百貨店。
しかしここ20年近く、百貨店の魅力がどんどんわからなくなっているように感じます。
日本百貨店協会によると2010年の1月からの12年間で全国の百貨店の店舗面積は25、8%も減少したそうです!
4分の1以上減っているんですね。
売上減少対策にファストファッションを導入したり、量販的なインテリアショップに場所貸ししたりという実情も耳に入ってきます。安定した賃料収入を得るためにね。
しかしこれでは本末転倒、
『何やってんねん!!!』
このままでは10年後の百貨店はどうなっているんでしょう?????
大阪市内は健闘
全国の百貨店の店舗面積が25、8%も減少した中、大阪市内の百貨店は5、9%の減少にとどまっているそうです。
梅田の阪急百貨店本店の高級路線、及び9Fをはじめ各フロアでも行われているイヴェントも趣向が凝らされています。
阪神百貨店梅田本店も『食の阪神』という位置づけに加え、先述した8Fのイヴェントの趣向も楽しませてくれます。
『場所貸し』体質、『モノ売り』思考から脱却しよう!
全国の百貨店にも大阪市内の阪急&阪神に倣って、活気を取り戻して欲しいなぁ。
『場所貸し』体質、『モノ売り』思考からの脱却。
ル・ボンマルシェのような原点へ帰る。
リーシングや個々のブランド力頼みの売り場構成をやめ、独自性のあるフロア編集へ。
トレンドや売れ筋商品頼みからライフスタイル提案へ。
モノ売りから発見と驚きの提供へ。
早急に転換を図ってくれることを期待します。
再びお客さんに発見を、そしてワクワクドキドキを提供する空間を作りましょう!
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