顧客化のチャンスは販売時のインフォメーションにある。
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
そろそろ秋・・・
レザーを着たくなってきたので、今日はお手入れをしました。
お手入れすることでますます愛着が湧く!
もう何年も着込んでいるA-2のフライトジャケット、ペコスブーツにベックマンブーツ。
ブラシでホコリを落とし、乾いた布でからぶきして汚れを落とし、オイルやクリームで油分を補います。
オイルやクリームは、革の素材によって使い分けます。
例えば、きめの細かい艶のあるキレイメの革にはクリーム。
ラフなワークブーツなどにはマスタングペーストやミンクオイル。
水に濡れたり、汚れやすい環境で使う場合はブーツオイル
・・・などと使い分けるんですね。
また、オイルやクリームを擦り込む時には、柔らかい布にとってから擦り込むのが一般的だと思います。
でもボクは違うやり方をお奨めします。
指に直接とって靴やジャケットに擦り込むんです。
こうすることでオイルやクリームが体温で柔らかくなり、革にしみ込みやすくなります。
また、指を使うことで塗り残しが防ぎやすくなります。
そして何より、直接手で擦り込むことで愛着が増すんです!
放置されていた革は少し乾燥していて、ややひからびた印象。
でもこうしてお手入れすることでしっとりとした肌になり、深みのある艶が出ます。
着込むほどに、履き込むほどに、お手入れするほどに良い味がでてくるんですね!
ますます大切に、でもヘビーユーズしてしまう一着、一足になっていく。
メンテナンスのサービスは顧客化のきっかけになる
ふと思いました。
こういった商品を販売する際に、長く愛着を持って使われる様なアドバイスがきちんと出来ている店と、できていない店があるな、と。
サイズ、装用感を見てくれはするものの、あとは販売するだけの店。
メンテナンスの方法を伝えてくれる店。
メンテナンスの方法のみならず、メンテナンスグッズを紹介し販売してくれる店。
ボクが経験したのはこの3パターンが多いです。
でも、もっともっとお客様に喜ばれ、やがて支持される店になる為にはこんな工夫はいかがでしょう?
メンテナンス方法、グッズにプラスして、メンテナンス小冊子を渡してくれる。
そういう小冊子は結構捨てられにくく、活用される。
当然あなたのお店の店名も入れておくことで、忘れられにくくなる。
また、シーズンオフの間にクリーニングやメンテナンスをしてくれるサービスがあっても良いですね。
毛皮などでは保管してくださるサービスがあるように・・・
こんなことが出来ることで、お店とお客様はより深い関係性を持つことが出来ます。
レザー商品、特に定番の靴やフライトジャケットと言ったものは、トレンドのアパレル商材とは違います。
シーズンごとにセールをして捌く必要がありません。
(鮮度を気にして売り急ぐ必要が無い)
長く売れるし、粗利を高く維持できます。
長く売れるということは販売スタッフもしっかり商品と向き合えます。
商品に関する十分な知識が得られるわけですね。
そういった商品を扱う場合は、メンテナンスサービス、インフォメーションを充実させることで、顧客とも長く、深い関係でいられる
・・・・・そういうことです。
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