2枚の写真で分かる!お客様を惹きつける「VMD着こなし術」

こんにちは!
VMDコンサルタントのMATT(マット)こと藤井雅範です。
みなさんは、お店の前を通るとき、どんなディスプレイに「あ、ちょっと入ってみようかな」と感じますか?
お店の顔となる、外から見えるディスプレイは、お客様に「このお店、気になる!」と入店のきっかけを与える、とっても大切なポイントです。
今日は、2枚の写真から「お客様を惹きつける着こなしの工夫」について、VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)の視点でお話ししますね。
「着こなしの工夫」が感じられるお店
この写真は、ラルフローレンのお店です。
ご覧ください、1体のトルソーと1本のラック、そして棚というシンプルな構成なのに、とても魅力的に見えますよね。
その秘密は、「着こなし」の工夫にあります。
- テーマが明確: 「シャツ」がメインアイテムだということが一目で分かります。
- 着こなしの提案: トルソーのディスプレイだけでなく、ハンガーにかかっているシャツも、「袖をまくる(ロールアップ)」という着こなしが提案されています。ただ並べるだけでなく、「こう着ると素敵ですよ」というメッセージが伝わります。
- カラーを効果的に使う: 全体のベースカラーの中で、「ピンク」がポイントカラーとして効果的に使われ、目を惹くアクセントになっています。
お客様は、このディスプレイを見ただけで、「あ、シャツを探すならこのお店だな」「この着こなし、真似してみたい!」と感じ、自然と店内に足を踏み入れたくなるんです。
「着こなしの工夫」が感じられないお店
対して、こちらの写真のお店はどうでしょう? ステージの上に2体のマネキンが並んでいますが…
- テーマがバラバラ: 左はブルー系のシャツとデニム。右はカーキ系のシャツとショートパンツ。カラーもアイテムもバラバラで、統一感がありません。
- 着こなしの提案がない: 袖はそのまま、襟も普通。せっかくマネキンがあるのに、「どう着たら素敵か」という工夫が伝わってきません。
これでは、お客様は「一体何を伝えたいんだろう?」と疑問に感じてしまい、そのまま通り過ぎてしまうかもしれません。
せっかくのディスプレイが、もったいないですよね。
ほんの少しの工夫で、お客様は変わる!
お店の外に向けて配置されるディスプレイは、冒頭でもお話ししたように、入店への大きなきっかけとなります。
トルソーやマネキンの着こなしにひと工夫加えてみる。
さらに、ハンガーにかかっている商品にも「袖をまくる」といった小さな工夫を加えてみる。
それだけで、お客様の入店客数は確実に変わってきます。
もし、その着こなしのテイストを気に入ってくれたなら、お店やブランドのファンになって、常連さんになってくださるかもしれません。
ファッションを扱うお店なら、ただ商品を並べるのではなく、「どう着たら素敵か」という価値を伝えることがとても大切です。
「うちのお店も、もう一度ディスプレイを見直してみようかな…」 もしそう感じたら、VMDのプロである私、MATTが、お客様の心を掴む着こなしの工夫を一緒に考えていきます。
ぜひ、お気軽にご相談くださいね!
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