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若者たちの想い・行動から生まれる『カウンターカルチャー』

トランプ米大統領が「香港人権・民主主義法」に署名し、同法は成立したというニュースが入ってきた。

香港の「一国二制度」が機能しているかどうか?アメリカ政府に毎年の検証を義務付けるのが法案の柱だそう。

香港の民主化デモが激しくなる中でのこの法案成立が解決への糸口となればよいのだが・・・

香港の民主化デモ

香港の民主化デモ。その発端はこういう事。

1984年12月19日に署名された中英連合声明において、1997年の香港返還以後50年(2047年まで)は鄧小平が提示した一国二制度に基づき、香港において社会主義政策を実施しないことが確認された。

2014年、普通選挙制度が導入される予定だった2017年香港特別行政区行政長官選挙(中国語版)において、中国指導部は民主派の立候補を事実上排除する制度を導入した。これに対して民主派の学生団体は2014年香港反政府デモ(雨傘革命)を展開したが、長期間にわたる金融街の占拠は市民の反感を買い、具体的な成果が得られないまま警察による強制排除を受けて失敗に終わった。

2018年2月17日、台湾で発生した潘曉穎殺人事件(中国語版)において、香港警察が逮捕した犯人を、逃亡犯条例を香港と「中華人民共和国のその他の部分」の間の犯罪人引き渡しに適用できなかったことにより、台湾に送還することができなかった。

この事態を受けて香港政府は2019年2月、逃亡犯条例の改正案提出を発表したが、この改正案により香港と中国本土の犯罪人受渡しが可能になり、香港市民が中国当局の取り締まり対象になる可能性が発生し、「一国二制度」が揺らぐのではないかという恐れから、改正案に対する反対運動が勃発した。

-Wikipediaより-

長年に渡って、民主主義を謳歌していた香港の人達にとって、中国政府の対応は大きな不安を伴うものであることは想像に難くない。選挙への介入、不透明な犯罪人引渡し。それがきっかけで一国二制度が反故されたしまうのではないか?そう思った人々が立ち上がりデモという行動に出た。そしてその中心は若い学生たち。

アメリカのカウンターカルチャー

かつて日本でも学生運動が盛んだった。

そのきっかけはアメリカにおける学生運動。

長引くベトナム戦争。ベトナムの人々を傷つけ、アメリカの兵士も傷ついた。

学生たちはいつ徴兵されるかもわからぬ不安を抱え、ベトナムから帰還した元兵士たちは心身ともに傷ついていた。

そんな環境の中で、鬱屈とした想いを抱いていた若者たちは行動を起こし始めたのがアメリカにおける学生運動なんだと思う。

ウッドストック・フェスティバル -Wikipedia-より

やがてその若者たちの想い、エネルギーは大きなパワーを持ち始めた。

『自由』『解放』『平和』『反体制』『物質主義から精神主義へ』・・・という共通したテーマ。

そこからヒッピームーブメントが生まれたり、ウッドストックフェスティバルが生まれたり、アメリカン・ニューシネマが生まれたり・・・

ファッションやアート、音楽や映画といった分野でのカウンターカルチャーが発展するきっかけとなった。

イージーライダー、タクシードライバーといった映画もジョンとヨーコのハッピークリスマスもジミヘンのパプルヘイズも、当時の若者たちのエネルギー大きなパワーが作ったものと言えるのかも知れない。

 

香港の民主化デモが解決されることを祈るとともに、その平和的シンボルとしてどんなカウンターカルチャーがうまれるのか?行方を見守りたいと思う。

 

ウッドストックフェスティバルにも参加したクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのティーチユアチルドレン。

この映画のラストシーンで使われていたのが印象的だったなぁ。

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