賞状なんてくそくらえ!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
今日もブログを訪ねてくれたあなたに感謝です!
賞状なんてくそくらえ!
先日、芦屋市立美術博物館で行われたイヴェント、具体トークサーフィン。
元具体美術協会員である、向井修二さんによる、トークイヴェントです。
向井さんは、もうご高齢であると察しますが、この暑さの中きちっとジャケットを来ての講演。
聞けば、具体美術協会のリーダーであった吉原治良氏がファッションにはうるさかったそう。
吉原治良は吉原製油という会社(現在のJオイルミルズ)の社長との兼業のアーティストであったため、向井さんも一時期、吉原製油の宣伝部のデザイナーをしていた時期もあったようです。
向井さんの作品で以前からボクが好きだったのがこれです。
ボクは前職時代、この写真をコピーしてオフィスのデスクの前の壁に貼っていつも眺めていました(笑)
どうですか?
ボクはこれが好きです!
賞状という、なにか人にほめられることの象徴の様な存在に潔く挑んだ心意気、みたいなものを感じてしまいますね。
向井さんはこの作品に関してこう語っています。
「これは、“賞状には何の意味もない”ということを表現した作品。芦屋や西宮の展覧会に出品したら入選して色んな賞をもらえた。そのいくつかの賞状に記号を書いて作品として出品したら、また入賞してまた賞状をもらったんやね。そやからまたそれに作品を書いてやろうと思った。そしたらエンドレスに作品と賞状が行き交うわけやね・・・」
なんだか痛快なコメントでした。
紳士的な出で立ちの向井さんだからこそ、余計にその反骨心が心地良く感じます。
向井さんはこの作品の後、自分の身体を含むあらゆるものを記号で埋め尽くし同質化する、という様なハプニングアート(インスタレーション)を次々に生み出してゆきます。
作品はそれぞれの観手により受け取り方が違います。
ボクは向井さんの作品から、痛快なパワーを感じましたよ!
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