なぜ文化・芸術に触れることがビジネスに役立つのか?
新春エクスマセミナーでの気づき
昨日の新春エクスマセミナー。
ボクにとっては衝撃のオープニングでした。
それは藤村正宏先生の朗読。
作品はなんと村上春樹の『風の歌を聴け』。
ボクの大好きな小説です。
さすが藤村先生。
その朗読は、あたかも劇場で演劇を観賞しているような気分にさせてくれました!
今年のエクスマのテーマは『文化・芸術に触れよう!』
なぜ、文化・芸術に触れることがマーケティングやビジネスに役立つのか?
初めはボクも漠然とした思いでした。
しかし、藤村先生の朗読やセミナーを聞いてハッキリ気づいたことがあります。
それは文化・芸術に触れると表現が豊かになる、ということ。
例えば、村上春樹の小説では、こんな記述があります。
「一夏中かけて、ボクと鼠はまるで何かに取り憑かれたように25メートルプール一杯分のビールを飲み干し、“ジェイズ・バー”の床いっぱいに5センチの厚さにピーナッツの殻をまきちらした」
「とてもたくさんビールを飲んだ」ということを伝えるのに「25メートルプール一杯分のビールを飲み干し」と表現してみたり。
また、「たくさんのピーナッツを食べて殻を床に捨てた」ということを伝えるのに「床いっぱいに5センチの厚さにピーナッツの殻をまきちらした」と表現してみたり。
直接は語っていないものの『時間はあるが、とっても退屈な夏』を感じさせる表現だと思いませんか?
商品の価値を伝えよう
皆さんが扱っている商品。
商品そのものを置いているだけでは価値は伝わりません。
それだけでは売れにくいですよね。
だから、ディスプレイしたり、販促を考えたり、POPを書いたり、セールストークを工夫するんですよね。
そして伝わりやすいのはその価値を豊かに表現することです。
『タスマニアウール100%の上質なニットです』と表現するのか?
『このニットを着てるとみんな近寄ってくるの。その上質な柔らかさは思わず触れたくなるから・・・』と表現するのか?
どちらが伝わるか?ということですね。
伝わらなければ存在しないのと同じ。
伝わらなければ売れにくいのです。
だから豊かな表現が大切なんですね!
・・・・・そういうことです。
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