『安心して下さい。描いてますから・・・』
VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。
5億4590万円で落札?
元、具体美術協会員である白髪一雄さんの作品が、昨年、5億4590万円で落札されたそうです。
これは個人としてのオークション記録を塗り替えるような額らしい。
白髪一雄さんと言えば、天井からぶら下げられたロープにつかまりながら、足に絵の具をつけ絵を描くと言う(フット・ペインティング)という手法が有名です。
具体美術協会は1954年から18年間ほど活動したアート集団。
解散後43年を経て、今もなお人気が衰えない。
それも国内より、海外での評価が高い稀有なアート集団です。
堀尾貞治さんのパフォーマンス
先日、テレビで元具体美術協会員である堀尾貞治さんが出演されるのを拝見しました。
御年76歳になられますが、ますますパワフルに活動を続けていらっしゃる。
ボクも、公開のパフォーマンスに何度か参加させていただきました。
芦屋市立美術博物館や、あべのハルカスで行われたものです。
今回のテレビは『沸騰ワード10』という番組でのご出演。
実際のパフォーマンスに、『とにかく明るい安村』さんも参加。
パフォーマンスの内容はこんな感じです。
色とりどりの絵の具の入ったバケツに、沢山のスーパーボールを浸ける。
白いキャンパスに囲われた部屋の中にスーパーボールを投げつける。
部屋の真ん中にはまるで標的にようにふんどし一枚の安村さんが立っている。
跳びちる色とりどりの絵の具。
ハプニングで出来る美しい色の奇跡。
逃げまどう『とにかく明るい安村』。
最後にはバケツごとキャンパスに投げつける堀尾さん・・・
床・壁・天井に、描かれた作品は躍動感あふれるものになりました。
堀尾さんもパワフルで楽しそうで、とても活き活きと製作されていたのが印象的。
『他人の真似をするな!誰もしていないことをやれ!』
もうご存命の方が少なくなってきている具体美術協会。
堀尾さんの姿を見ていると『他人の真似をするな!誰もしていないことをやれ!』という、リーダーの吉原治良のメッセージを生涯かけて実践し続けていらっしゃる様に思えます。
しかもとっても楽しんでいる・・・
具体美術協会に関しては過去にも幾つか書いています。
良かったら覗いてみてくださいね!
「具体美術協会」そのスピリッツに触れる。堀尾貞治のパフォーマンス!
「空気を切る」瞬間を目にしました!
現代アートの基本に触れる、ワークショップ
現代アートの基本に触れるⅢ。「一瞬絵画」とは?
ネーミングの妙、「履けない靴」が「作品」に昇華した!
賞状なんてくそくらえ!
作品が作り続けられる限り、平和は続く・・・
オリジナリティとパーソナリティを加えてみよう・・・
『あたりまえのこと』アートになった点字新聞
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