売り込むな!情緒ある応対をしよう!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
先日のお話。
あるファッションビルのセレクトショップへ入ったときのこと。
お店に一歩足を踏み入れた途端、『何かお探しですか』『当店はよく来ていただいているんですか?』『こちらにはセール品もありますよ』
と畳みかけられるように話しかけられました。
ボクは特に目的はなかったけれど、セレクトの内容が良さそうだったので覗いてみたのです。
でも、その怒涛のお声がけ(笑)に圧倒されて、商品を吟味するまでもなくそそくさとお店を後にしました。
お客様に情緒ある応対をしよう!
お客様と関係性を持とう、商品のセレクトをお手伝いしよう、お得にお買い物していただこう、そんな気持ちを持つことは良いことかもしれません。
しかしお店に入っていきなりそんな質問をされてみたらどうでしょう?
売り手にとって必要な、紋切り型の質問をいきなりされてもお客様は戸惑うばかりです。
まずお客様にそっと目をやり、お客様の様子を見てからどんなアプローチを取るべきか?それを考えて行動に起こすことです。
例えば、大切な人にお手紙を書く時、いきなり必要な要件を書きませんよね。
まず季節の挨拶や、相手への気遣いの言葉から始めることでしょう。
そういった、手順を踏んだり、間、を空けるはずです。
そういう『情緒』を取り入れた応対を心がけたいですよね。
演劇や小説の構成にヒントがある!
お手紙はもちろん、演劇や小説でもそうです。
プロローグというものがありますよね。
(プロローグ=文章や物語の導入部のこと。演劇や小説でその主題や後に起こる出来事を暗示する内容を持った前置きの部分。)
これがあることで、ついつい引き込まれるのです。
どんなにドラマティックな展開でも、いきなり主題に入る形はほとんどありません。
それだけプロローグは大切なのです。
だからお店でお客様をお迎えする時にも、プロローグを考えて差し上げましょう。
それがあることで、今後の購買行動に期待感が膨らむのです。
そしてお帰りになる際の、エピローグも考えておきましょう。
(エピローグ=文学作品や映画、ドラマなどにおいて物語を完結させるために、物語中の視点から描かれた結末の部分のこと)
そういったシナリオを描くことで、『情緒』ある購買体験をしていただけるのです。
お店での購買体験の中にも、文学的な要素や演劇的な要素を取り入れるところにヒントがあるように思います。
あなたのビジネスにも『情緒』を取り入れてみましょう。
・・・・・そういうことです。
この記事へのコメントはありません。