「店」の語源って知ってますか?

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

「店」の語源ってご存知ですか?

「店」→「見世棚」の略で「見世」とも書くそうです。

「見世棚」は商品を並べて客に見せる棚の意味ですね。

棚に並べて見せて売る。

「店」はまさしくVMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)そのものと同義語だったんですね。

八百屋さんのVMD

 

店の原点的なものと言えば、市場の八百屋さんや、縁日の露天商を思い浮かべてしまいます。

その八百屋さんの店頭を思い浮かべてみてください。

だいたいどのお店も同じ様なイメージが浮かびますか?

しかし、八百屋さんも良く観察すると、この「見世棚」の表現は違うんです。

同じ種類で色が違うものを並べる時。

例えば、ぶどうやピーマン。

大きさや形はほぼ同じで、色だけ違う。

ぶどうなら、マスカットと巨峰。

ピーマンなら、緑、黄色、赤。

リンゴなら、青と赤。

この場合は同じ面積を使って並列に並べて、その色のコントラストでお互いを引き立て合ったりすると効果的。

品物が新鮮に映ります。

近くに違う色があるとコントラストがでる

近くに違う色があるとコントラストがでる

種類と色は違うがフォルムが似ているものを並べる時。

例えば、キュウリと人参。

これも横並びにすれば良いですね。

同じ細長い形で緑とオレンジのコントラストが効きます。

そして同じ様な形が並ぶ事でグルーピングを感じます。

安定したデザインの売り場に見える、ということですね。

大根とゴボウなども良いかも・・・

器にもコントラストを

それぞれの野菜を盛りつける器。

カゴであったり、箱であったり。

それの選び方でも見え方は違います。

例えば赤いリンゴは緑のかごに入れると映えます。

逆に青リンゴなら、赤いかごに入れてみたり。

同じ様な意味で、断面を見せると効果があるものも。

代表的なのはスイカ。

そのままだと、緑の球体です。

しかし半分に切ってみせたとたんに、魅力的に見える。

それは赤い実と緑の皮のコントラストが効くから・・・

まとめ

VMDはファッションのお店だけのものではありません。

商品の価値をより高く伝えて、お客様に見せる。

全ての小売業は「お店」=「見世棚」=「VMD」と言えるのかもしれない。

・・・・・そういう事です。

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