作り手の言葉から、お客様に伝わる言葉へ
ある日、クライアントさんと打ち合わせした中でこんな相談がありました。
「商品情報(お洋服です)を商品企画チームから聞き取りました。それを店舗の販売スタッフに伝えたいのですが、どう表現すればよいでしょう?」
だいたいそういったニュアンスです。
商品企画チームからは作り手の思いやこだわりが聞き取れています。
ただしそれをそのまま伝えたとしても、最終お客様に伝わるとは限りませんよね。
『今となっては貴重な力織機を使って熟練の職人が・・・』
『〇〇番手の糸を使い、それを強く撚ったことにより・・・』
そんなこと聞かされても???というのがお客様の正直な意見でしょう。
あなたは商品企画チームと販売する店頭をつなぐ役割。
だとすれば、お客様に伝わる言葉に置き換える一工夫があると喜ばれます。
セールストークに使えますしね。
また、そのままPOPとして使うことも可能。
ではどんな風に変換すればよいのでしょう?
お客様に伝わる言葉にする6つのコツ
こういった言葉を使うとお客様に伝わりやすくなる!という6つのコツを書いてみます。
1:ターゲットに呼びかける
どんな人におすすめの商品なのか?
ということを言葉にする、または書くのです。
限定されたターゲットへむけた言葉は、その対象外の方にも届き易いのです。
『三歳の女の子を持つお母さんへ』
と言った具合です。
2:お客様の声をそのまま使う
接客応対している中で聞いた声、お買い上げ後再来店された際に聞いた声、ECサイトに寄せられたお客様のレビュー。
そういったものをそのまま使うと説得力が増します。
たとえば
『友達に、「ちょと痩せた?」と聞かれました!』
とかね。
3:具体的な数字を使う
数字というのは信憑性を高めます。
たとえば
『ご来店のお客様の75%が買われます』
『100人中82人がリピートされます』
という具合。
でもウソは書いちゃ駄目ですよ!
4:自分が好きな理由は?
作り手や販売する側が自らの使用感を謳ったり、好きな理由を述べれば共感が得られやすい。
あなたが好きなら安心だわ、と思ってもらえやすくなります。
『フィットするのにやさしい着心地が好き。(店長マチコ)』
『持っているのを忘れる軽さ。外出時はいつも持ち歩いています。(デザイナーしずか)』
そんな感じでね。
その5:知らないことを教えてあげる
自分が知らないことに対しては、「えっ、私だけが知らないの?」「機会損失かも?」と思ってしまいます。
『知ってましたか?カンタン手洗い方法』
『ご存知ですか?カシミヤの秘密』
つい見たくなる、聴きたくなるのです。
その6:どんなシーンがおすすめなのか?
基本はディスプレイのスタイリング、コーディネートで表現します。
でも意外な用途、その商品を着てお出掛けするシーンをお話ししたり、POPに書くと具体的にイメジネーションが広がりますよね。
「お店の商品としてのモノ」から、「私が欲しかったモノ」へと変化するきっかけになります。
『クリスマスパーティーに』
『海へのドライブに』
『近場へのピクニックに』
『女子だけのお食事会に』
と言った具合ですね。
商品を企画開発する作り手の思いやこだわり・・・
その表現方法を変換することで、お客様に届きやすい言葉になります。
『作り手サイド』の言葉から『お客様サイド』に響く言葉へ。
『伝わる言葉』へ変換してくださいね!
この記事へのコメントはありません。