MD計画とVMD・販促計画。逆転の発想をしてみたら・・・
ここ数日、沢山のMD(マーチャンダイザー)職の方とお話しする機会がありました。
マーチャンダイザーとは商品政策を企画し管理する人のこと。
ボクがお会いしたのは、アクセサリー、雑貨、ジーニング、レディスなどなどファッション関連のブランドのMDの方々です。
そんな中で感じたことがあります。
MD計画だけでは売上が作れない・・・
以前は売上を作るためにはMD計画が大切だ、と言われていました。
(あっ、今も言われています 笑)
何をいつまでにどのくらい調達できるのか?〜どう陳列するのか?ということですね。
MD計画は“モノ”ベースの考え方です。
それは確かに大切なこと。
まずそれがありき、あとづけでVMD計画(見せ方、伝え方、空間演出)や販促計画(お客様との繋がり方)が作られる、という順番のブランドやお店が多かった。いや、未だにそれさえをもやっていないブランドも多い・・・
でもこれからは違うと思うんです。
VMD計画や販促計画が大切。
あなたのお店やブランドの価値をどのように表現するのか?伝えるのか?お客様とどんな関係性を作っていくのか?ということですね。
ここでいうVMDや販促計画は、お客様との関係性ベースの考え方です。
これベースで考えると、MD計画も変わってきます。
従来とは順番を逆に考えるわけですね。
そうするとビジネスチャンスが広がるんです。
お客様との関係性ベースで考えよう!
モノベースで考えると、お洋服屋さんなら、お洋服というカテゴリーの中で“何をいつまでにどのくらい調達できるのか?”と考るわけですね。
それを従来とは順番を逆にして、お客様との関係性ベースで考えるとこうなります。
お店で流す音楽がお客様から好評なら、そのCDも販売してみる。
お客様にお出しするコーヒーが好評なら、コーヒーも販売してみたり。
お店を彩る生花のアレンジが好評なら、フラワーアレンジのレッスンをお店で開催してみたり。
お店のインテリアや演出小物が好評なら、インテリアのコーディネートもビジネスにしてみたり・・・
お客様が喜んでいただけることはビジネスチャンスにも繋がる、という考え方が出来ます。
VMD・販促計画ありきで考えるとMD計画も進化する、ということです。
まずMD計画ありき、ではないんですね。
お店で出すコーヒー、流す音楽、彩るお花、空間演出、すべてがブランドやお店や貴方自身のフィルターでセレクトされていたら、それに共感していただけるお客様とは関係性が深まります。
そんなふうにビジネスが広がっていくのはとても楽しいことですよね?
VMDや販促の計画(お客様との関係性)をベースにMD計画(商品をどうするか?)が決まっていくのです。
自分たちがとことん好きなことでお客様が笑顔になっていただけるのなら、仕事はきっと楽しくなる。
結果としてビジネスチャンスも広がる。
お客様との関係性が深まることを目指し、VMDや販促の計画から始めてみませんか?
・・・・・そういうことです。
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