直感を働かせるには・・・
VMDコンサルトの藤井雅範(ふじいまさのり)です。
パスツールは科学的直感力を持っていた?
『彼女はワインを一口飲んで、思い出すように軽く首を振った。「ねえ、パスツールは科学的直感力を持っていたのよ。」「科学的直感力?」「・・・つまりね、通常の科学者はこんな風に考えるのよ。AイコールB、BイコールC、故にAイコールC、Q・E・D、そうでしょ?」ボクはうなづいた。「でもパスツールは違うの。彼の頭のなかにあるのはA=C、それだけなのよ。証明なんてなにもないのね。でも彼の理論の正しかったことは歴史が証明したし、彼は生涯に数えきれないくらいの貴重な発見をしたわ。」』
ー村上春樹 「風の歌を聴け」よりー
これは主人公の“僕”がひょんなことで知り合った女の子に招かれ、彼女の家でビーフシチューを食べているシーンでの会話です。
通常の科学者はロジカルに思考する。
しかしパスツールは直感で思考し、歴史がその正しさを証明した、ということ・・・
あるアーティストからの教え
以前、あるイタリア人のアーティストの話をじっくりと聞く機会があった。
彼は“直感”について、ボクにこんなふうに語った。
『アーティストは“直感”を得たらそれを“作品”を通じて表現する』
『“直感”はアイディアとは違い、その瞬間に何かを感じ取ること』
『“直感”というのは既成概念を壊す存在でありそこに興味を持っている。物を知る前に既成概念にとらわれることを好まない→クリエイションが出来ないのならば、我々は既成概念から解放されなければならない・・・』
ロジカルに考えていると、なかなか直感は働きにくい。
論理的に物事を考えると比較したり、検証したりすることが不可欠だからだ。
そこから一歩離れて、一旦心を開放させてみる。
我々の精神状態は開放されている=自由である。
こんな状態でいると直感が働きやすいということだそうです。
ボクもついつい忘れがちなので、意識してトレーニングしてみようっと!
・・・・・そういうことです。
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